【スペースシャトルを守る断熱セラミック!!あれを機体に張り付けたのは……そ、そんなものでかよ!!?】


みんなは宇宙にドキドキワクワクしちゃうタイプか?



私はそれなりに好きなところもある!



国際宇宙ステーションにはイマイチ乗れてないがな。



日本産ロケットもイマイチかな。



ロケットという安っぽさがイヤなんだよな。



宇宙船じゃあるけど。



あれ、使い捨てだもんなあ……。



ロマンが足りなくね?



そのてん。



スペースシャトルはカッコいいよな!!



宇宙に行って、戻ってくる!!



ロケットどもが、パーツで戻って、パラシュートで降りてくるダサさと違い。



スペースシャトルさんは、飛行機みたいに自力で着陸しちまうんだぞ!!



うおおおおおー!!



カッコいいー!!



打ち上げのときも、増設パーツつけたモビルスーツみたいでワクワクしちゃうよなー!!



モビルスーツのがパクりなんだけどさ。



スペースシャトルは、ロケットとパラシュートというマヌケなものと違って。



リアルな宇宙船みたいなイメージがあるロマンの結晶だったよな!!



カッコいいマシーンは大好きだぞ。



マヌケなマシーンも大好きだが。



さて。



この非の打ち所とか全くないスペースシャトルさんだが?



ん?



金食い虫?



かまわん。



ロケットに比べて無駄に高くても、カッコいいからいいんだよ。



カッコ良さを抜いたら、宇宙開発なんて何の意味もねえしな。



まあ。



ムダに高いところは認めよう。



そして。



ところどころにある残念エピソードの存在も認めようではないか。



大気圏突破あんど再突入!!



ガンダムでも命がけシーンになる行いをリアルにやってのけていたスペースシャトルさんだ。



超高熱地獄を突破するためにがんばっていたのは。



セラミック装甲だな!!



カッコいい名前だが、まあ、セラミックって陶器だな。



みんなのお家にもあるであろう、レンジでチンしてもオッケーな皿のことだ。



セラミックは軽くて、まあ頑丈。



なにより金属に比べて圧倒的に熱に強かった!!



スペースシャトルさんはな、金属の骨格に古来からあるセラミックの革をかぶったカッコいいマシーンなんだよ!!



そう。



カッコいいんだ。



セラミックまではな。



ん?



文脈で読んでいるだろうが。



個人的なガッカリ・エピソードが始まっちまうぞ。



「セラミックで行こうぜ!金属より軽いし熱に強いし!!」



「おー!そだなー!!最高の鎧だぜー!!」



「そんで。どーやって、金属のボディーとセラミックの皮をつなぐんだ???」



「…………」



金属でつなぐのは難しい。



溶けちまうからな。



セラミックに釘やらネジ打ち込むのもな。



割れちまうし。



そこで。



NASAが思い付いたのは接着剤だ。



協力な接着剤の開発が始まるが。



要求を満たす物質の開発は遅れた。



イマイチな成果ばかりだったのだ。



だが。



見つけてしまったのだ。



理想の接着剤をな。



NASA独自開発!!ではない!!



MIT独自開発!!でもなく!!



……市販の接着剤がいちばんくっついた。



……。



風呂とか台所でさ、パッキンってあるじゃん。



ゴムみたいなあれね。



あれね、水道管とかとタイル=セラミックやら金属とか、いろんなものにくっついてんのよね。



接着剤つかって。



この接着剤でな、スペースシャトルのボディーに、セラミック張り付けた。



メチャクチャくっついた。



しかも、熱にクソ強かった。



強度まである。



なんというか。



結果的に当時最新鋭の宇宙開発マシーンの重要な課題の解決策は、



ホームセンターに売られていた、くそ安い接着剤だったんだよ。



パッキンをつける接着剤でな、スペースシャトルの耐熱設計は完成した。



……なんか。



SF感がなくて、ガッカリしちまう事実だったな。



まあ。



接着剤って高度な高分子化合物で、そもそもハイテクなんだけどな。



でも、市販品のクソ安いヤツがベストだったのは、個人的にはちょっと悲しいな。



これで。



ガンダムとかが大気圏突入してるときに、毎回パッキンが浮かぶよーになるぞ。



モビルスーツとかも接着剤使ってんのかなーとかなるわ。



今や科学技術が上がり過ぎてて、そこらにとんでもない高性能な安いモンが転がるという時代だしなー。



スペシャル接着剤つくるより、実績に鍛え上げられた接着剤つかうほうが良いってのもわかるんだけども。



もやっとする!!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る