【死ぬほど汚いガンジス川の水はバイ菌を殺す!?……わ、わけわかんねーけどホントだぞ!?】


インドのガンジス川はヒンドゥー教の聖なる川だな。



聖なるエピソードに彩られた、ワクワクな聖地ではあるんだが。



スゲー汚染されていることでも有名だったりするな。



飲む、沐浴に使う、食器を洗うなどの生活排水をダイレクトに流す。



下水はもちろん垂れ流しだし、工業と農業用水もガンガン流しまくっているぞ。



農薬、金属の混じった毒性の高い工業排水……さらには聖地だから、死体も焼いたあげく流す。



人の死体はもちろんだが。



インドの宗教であるヒンドゥー教は動物を基本的に神聖視しているからな。



牛やらコブラやら、各地域で神聖視している動物の死体まで聖なるガンジス川にガンガン流す。



祭りがあれば、コインとかも投げまくっているから、その金属も溶け出していそうだ。



インド人に最も愛されている川なんだが、ドS過ぎる態度で汚染しまくってもいるな。



どれぐらいアレなのかと言うと、『インドの法律』が許容している汚染指数の100倍ほどの細菌、ウイルス、汚染物質が漂っているぞ。



インドの法律が許容している水でもだ、腹を下す旅行者がウジャウジャいるってのによ。



その百倍なんて、即死するレベルで危なそうだよな。



でも。



意外と現地のヒトは死んでない。



不思議だよな……。



インドの方ってタフすぎんだろ。



……でも。



じつは科学的な理由もいくつか分かっているんだぜ。



ある意味では人間に有利なウイルスが大量にただよっているんだぞ。



バクテリオファージという。



こいつは、細菌に感染して、細菌を殺す殺菌ウイルスさんだ。



細菌を殺してくれるいいウイルスが、ガンジス川の水中にはウヨウヨいてくれる。



そのおかげで、死ぬほど汚くても一部の細菌性の病気にはならんかったりする。



バクテリオファージが細菌さんをぶっ殺してくれるからな。



……。



……細菌とウイルスの違い?



細菌は細胞をもつ単細胞生物で、ウイルスは遺伝物質と運ぶための装置がくっついただけの、より小さなヤツだ。



とにかく。



ガンジス川には細菌をエサにしているウイルスがウジャウジャいるから、一部の病原菌を殺してくれる。



コレラとかにはなりにくいそうだ、ガンジス川の水を飲むとな……。



ただ、ほかの病原菌もいくらでもいるから、飲むことはおすすめしない。



ヒンドゥー教の神々を崇拝していたり、ハードなヨガの実践者以外は、一生飲まなくてもよいとおもうぞ!



あと。



ガンジス川にはたくさんの酸素が溶けてて、そいつのおかげで下水処理みたいにヨゴレと菌どもが分解されやすいという説もあるな。



まあ、何にしろ、飲まないほうがいいはずだぞ。



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