【ドンキホーテの構成がスゲー!!セルバンテスは、て、天才だけど人生がハチャメチャすぎるじゃねえか!?】



皆は好きな作家とかいるか?



私はマンガ家だと手塚治虫ゴッドと、鳥山明さまと藤田和弘先生が好きだなー♪



手塚治虫先生はキャラクターへの感情移入とか世界観の作りが半端ないし、どのマンガもテーマ性をガッツリと感じて好き。



むちゃくちゃにマジメだよなー、そこが好き。



鳥山明さまはデフォルメがスゴすぎる。



マンガで書いたもんが、なんか現実にありそうな感じがするのがスゲー。



身近な感じにさせられるから、ほんとスゴい。



敵キャラ含めて名前とか性格とかまで思い出せるマンガはドラゴンボールだけだな。



ていうか、どのシーンのカメハメ波なのかも区別つくレベルとかな。



他のマンガでも特撮モノでも、そんなの見たことねぇよ。



必殺技を使ってる相手とか背景まで見せてもらえるからな……悟空さの表情とかで相手への感情まで伝わるのがスゲー、たぶんどのジャンルを含めても世界屈指のデフォルメスキルだと思う。



バトルものは暑苦しくてちょっとって子は、ファーブル昆虫記の絵も鳥山明先生は書いておられるから、それを見てもらいたい。



虫なのに特徴押さえてるのに、気持ち悪くないぞ。



あとファーブル先生のデフォルメがスゴくいい!



楽しそうなんだよなー、きっとこんなジジイだったんだろーって思う。



藤田和弘先生はからくりサーカスが好きすぎるんだわー。



絵が苦手な人も多いけど、私は好きだから好き。



さーて。



本題だ。



ドンキホーテって知ってるか?



お店じゃなくて、小説の方だ。



騎士道物語を読みすぎたじいさまが、自分も騎士になってお姫様を救いたがる!……妄想に取りつかれるんだ。



「ワシの名は騎士、ドンキホーテじゃ!!」



って言い出して、近所のオッサン、サンチョパンサを家来に雇って謎の冒険の旅に出るんだわ。



ジャンルはコメディーだな。



作者はミゲル・デ・セルバンテス!



私がトップクラスにリスペクトしている小説家さまだ!!



ドンキホーテの冒険も好きだが、セルバンテス先生の人生がパネエ!!



スペインに生まれたんだが、若い頃から血気盛んなタイプだった。



決闘して相手に大ケガを負わせちまう。



そんで、国外に逃げちまった。



逮捕されるもんな。



そんで、しばらくしてるとスペイン史にも世界史にも残る有名な戦い、レパントの海戦が起きた!



国外にいたセルバンテスはこの戦いに参加する。



そして、むちゃくちゃ活躍しまくった!



でも、左腕に銃弾を浴びて、以後、片腕は不自由になっちまう。



しかも、その傷のせいなのか熱にうなされていた。



な・の・に!



セルバンテスは片腕モードでお熱もあるのに戦いまくった!



あまりに荒くれた戦いから、セルバンテスは『レパントの片腕男』との二つ名で呼ばれるようにまでなった。



マンガだよなー、熱い人生だ。



でも、さらにマンガは続くぞ。



レパントの海戦が終わり、故郷のスペインに戻ることになったセルバンテスだが。



その帰り道で海賊に捕まり捕虜になる!



海賊の島に軟禁状態だが、セルバンテスはそこで4度も脱走計画を実行したんだ!



ぜんぶ、失敗しちゃうぞ!



それでも海賊に殺されなかったのは、セルバンテスがリスペクトされていたからだ。



レパントの片腕男としての戦いっぷりがスゴかったんで、将軍直々の推薦状をもらっていた。



だから海賊たちもセルバンテスがスゲー奴だって分かっていたから殺さなかった。



なんかもう、マンガ過ぎる荒くれものな人生だよな。



さて。



その後、スペインに戻れたセルバンテスに難題が降りかかる。



貧乏になるんだよなー。



親戚の娘たちが何でか出戻りしまくって、それを支えることになってしまう。



バトルマンガからハーレムマンガみてーな話になるな。



そんで貧乏でしょうがないから小説書き始めるんだが、それが歴史に残る名作、ドンキホーテの冒険だ!



ちなみに。



スペインでは売れなかったぞ。



騎士道を皮肉った内容で、ガチ目のキリスト教国だった当時のスペインでは受けんかった。



でも、他国では海賊版が出回りむちゃくちゃ売れてた。



ぜんぜん儲からないのに、国際的な知名度はガッツリと上がるという、かわいそーなことになる。



んで。



ドンキホーテの冒険ってのもスゲーんだぜ。



文章も詩的で美しいんだが、それでギャグばかりしてくるからな……。



さらに、ドンキホーテって二部作なんだよ。



一部で旅は終わるんだが……二部は、『一部での冒険が書籍化されて、ドンキホーテとサンチョパンサが有名になった世界の冒険になる』。



これ、スゴくね?二部の出版は1615年、大阪夏の陣とかやってる頃にだ。



400年以上も昔に、こんな面白い構想でコメディー小説書いてしまう新しさだな!



ドンキホーテ自体ものすごく好きだが、この構成を知ったときの鳥肌は一生モノだ。



頭やわらけー、ヒキガエルを倉庫に打ち付けて農薬がわりにまじないをかけていたよーな古い時代に、こんな構成を考えるとはな……大好きだ!



ドンキホーテの第二部は、各地の金持ちや貴族たちにからかわれながら旅をするっていうストーリーだ。



……その旅の結末は、皆までいうまい。



読んだことない人は、ぜひとも読んでくれ。



とんでもない人生を送ったセルバンテスが書いた、とんでもないコメディー小説!



ドンキホーテは、ファンが歴史的にも最も多いキャラクターとも言われてるぜ。



たくさんの曲がドンキホーテには捧げられているんだ。



面白さと虚栄と、狂人さの中に見え隠れするクールさ!



ほんと、大好きだー!!

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