【オカマの使い手、永楽帝!?有能スタッフがもうオカマだらけ……】
中国の皇帝に永楽帝ってお人がいた。
皇帝の血筋に生まれて軍事的な才能があったんだが、甥っ子に低位が渡ることになってしまった。
そいつに軍事的な野心家である永楽帝は我慢がならんかったよーだ。
クーデター起こして、甥っ子から帝位を奪い取っちまったんだよ。
そーなると、どうなったか?
皇帝に仕えていた有力な諸侯とか役人とかにウケが悪くて、色々と文句を言われた。
永楽帝はそんなヤツらをどーしたかというと、イジメまくる。
役人を一族ごと追放したんだよな。
自分に歯向かうヤツをとにかく排除して回ったのさ。
その結果、政権を運営するときにスタッフ不足になって困ってしまった。
そこで重用したのが異民族の奴隷たちだった。
昔の中国は捕虜にした異民族や敵国の男を去勢して奴隷にしている。
宦官ってヤツだな。
永楽帝はスタッフ不足になったんで、宦官たちを重用することにした。
アフリカまで明の外交船団を率いた鄭和もそんな子だった。
鄭和はイスラム教徒で、明の前の元に仕えていた一族の人だったんだけど。
子供の頃、永楽帝(その頃は皇帝じゃない)にモンゴル系の祖国を滅ぼされて宦官になって奴隷として永楽帝に献上された。
鄭和は永楽帝が帝位を奪う戦争で活躍して、大出世する。
その後、7度も大船団を率いて、アフリカにまで出かけることになった。
永楽帝はその後も戦争しながら色々と派手な事業もしていくことになる。
内外の抵抗勢力を叩きまくりつつ、遷都も考えた。
北京から南京に都は移っていたけど、部下に南京だと大砲で攻撃されたらもちません。
と言われたから北京に遷都することを決めたそーな。
そんで、有名な紫禁城ってのを作ることになる。
このときに使ったのがベトナムで捕まえてきた宦官の建築家たちだった。
永楽帝の命令でベトナム系の宦官やその他の人々が協力して、皇帝の巨大な城、紫禁城を作り上げたわけだ。
……永楽帝は、低位を奪う戦も、大船団も、紫禁城の建設も、宦官に頼りまくって行ったことになるな。
……歴史上、トップクラスでオカマを使いこなしたオッサンだったよーだ。
まあ、アレがあろうが無かろうが優秀さは変わらんだろうしな。
なお、大規模な事業を連発したから、一時的に明の財政は焦げ付いちまったぞ。
でも、軍事的には活躍して領土は最大に広げていたし、鄭和の船団のおかげでアラブ社会にまで外交を広げた。
偉大な皇帝じゃあったんだぜぃ……癖はつよそーだがな。
BL要素ありのファンタジー戦記モノとかの題材にもってこいだと思うんで。
そういう、小説を書きたい人は永楽帝をドS皇帝に見ながら調べるとな、かなり良さそーな題材になるはずだ。
私はそういう小説を書く予定はないから別にいいや……。
Googleに誤解されているのか、なんかBLマンガの広告がよく来るんだけども。
私の普段の行いが悪いからではないはずなんだが……だって、BLマンガを購読したこともないのだぞ?
ほ、ほんとだぞ!!Googleのシステムは、私を変な目で見ているのだ!!
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