【メソポタミアてスゲー!!き、紀元前何千年だってのに、殺虫剤を使っていやがったのか!?】


メソポタミアって知ってるか?



中学校で習うよなー。



なんか、むっちくちゃ昔の古代文明さんのひとつだ。



人類最古の文明って言われてるな。



6000年前の絵文字が見つかっていたり、歴史を記し始めたりするのが5000年前だったりする。



車輪を作ったり、ハンムラビ法典とか法律を作ったり、今でも時計でお馴染みの60進法とかも作ってるなー!



色々な発明が多すぎて、興味深すぎる古代の優等生文明だけど。



個人的に最も科学的にワクワクさせてもらったのはメソポタミアの都市国家のなかでも、シュメール人って連中だな!



メソポタミア地方にシュメール人ってのが5000年前にいたんだが、こいつらなかなか有能だったな。



シュメール人はシュメール語とかをつくったりして、都市国家の群れであるメソポタミアの文化をリードしていったんだが……。



ある化学的な方法で農作物を害虫から守っていた。



農薬、殺虫剤をな!!



ちなみに。



殺虫剤の歴史は科学が発達するまではアホみたいな行動が多かった。



日本だとイネを守るために鯨油をまいたりもしたんだぞ?



なんのこっちゃかもしれないが、田んぼの水に油の膜をつくって、そいつに虫をくっつけて溺れさせていた。



効果的ではあるが、問題がある。



鯨油は安くなかったからだ……。



ぶっちゃけ19世紀後半から20世紀になって化学薬品が開発されるまでは神頼みがメインだった。



ローマとかだと、トカゲの胆汁(肝臓の下にくっついてる臓器の汁だ……((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル)を木に塗ると、虫がよって来ないとか。



ヒキガエルを小麦粉の倉庫に打ち付けておくと害虫が来ねえって信じられていた……っ。



私だったら、そんなもんがある小屋には行きたくないのが事実だが、害虫たちは根性があるのかガンガン無視したっぽいな。



そんな農薬の悲惨な歴史があるなかで、シュメール人は4500年も前に農薬を作っていた。



硫黄の化合物を農作物にかけて虫たちを殺していたのだ!



メソポタミアと言えば、灌漑農業で有名な土地だからな!



農作物を守れることは、とても大きいのだ。



砂漠の中にあるから、農作物が取れんと、貿易して他の土地から何かを手に入れることもできん。



ガチに有効な化学農薬を使っていたことは、シュメール人にとっては大きな意味があった。



とんでもなく賢い奴らだ……っ。



偶然だろーが、研究してベストを見つけていたわけだ。



ちなみに、3200年前の中国とかだとな、体にくっついてくるシラミっていう虫の駆除に水銀とヒ素の化合物を使っていたんだぜー。



虫も死ぬな……ヒトにも、もちろん有害だ。



中国には道教って宗教があって、仙人とか不老不死を目指した錬金術みてーなもんが古代からあった。



水銀はその学問のなかで重視されていた。



形態がよく変わり、赤い粉から銀の水になる。



その変化の様子に不死性や復活のイメージを見た。



薬として多用されていたから、水銀中毒で死んだ皇帝や王さまも多いって言われてる。



さて、シュメール人は今んところ、化学農薬を実用していた最古の集団でもあるな。



スゲーだろ?



……でも、ぶっちゃけると、この発達した農薬の使用はリスキーでもあった。



メソポタミアって、乾燥しまくった土地なんだ。



雨が降らない。



だから、近くにあるチグリス川とユーフラテス川から水路を引いて、乾燥した地面を潤していた。



これが灌漑(かんがい)ってヤツな。



難しい言葉だが、概要はそんなもんだ。



雨が降らないけど、よく晴れた水が豊富な農地が生まれる。



しかも、農薬まで使っていた。



最高だな?



……最高なんだけど、リスクも多い。



灌漑農業に頼りまくっていると、塩化ってことが起きちまう。



水にも塩分(あるいは塩素とかナトリウムが含まれているから、結果的に塩になる)から、川からくんできた水を農地にまき続けると、塩分がたまる。



雨が降れば、その雨が地表にたまっている雨を流してクリアにしてくれるわけだが……メソポタミアは雨が降らんかった。



しかも、農薬まで使っているからな。



それらが土地に残留してしまうし、乾燥した土地だから水が蒸発する。



中学校の授業で習う毛細管現象ってあるな?



植物が葉っぱから水分蒸発させて、根っこから水を吸い上げるあれだ。



あれは地面でもおこる。



地表で水が蒸発したら、その勢いで地下から水が浮かび上がる。



この水ってのは、農業の結果、肥料や塩が溶けているもんだ。



地上の水が蒸発する度に、汚染された地下の水や物質が地表に出てきちまうわけだ、メソポタミアではな。



なんかもう踏んだり蹴ったりだな。



じっさい、メソポタミアの文明が廃れてしまうのは、この灌漑農業が繰り返されたことによる荒廃が要因のひとつだとされている……。



ほかには都市国家で小さい国だらけだから、外の大国に攻め滅ぼされやすいとか、多民族の地域で結束がイマイチだったからとかあるっぽいがな。



落ちはついちまうが、4500年も前に化学的農薬を使っていたことには、ワクワクを禁じえん!!



好きだぞ、シュメール人!!



シュメール人の像も、なんか宇宙人っぽくてワクワクするしな!!



宇宙から来てくれていたらうれしいが、たぶん地球人だぞ!

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