【世界で最も速く飛ぶのはコウモリ!?……ば、バカな、ハヤブサじゃねえのよ!?】


世界で一番って、ワクワクする言葉だよな!



ギネスブックなんて、その記録だけで社員にメシ食わせてるもんな。



みんなの心にワクワクを呼ぶのが、世界一って称号だ!



動物界のなかで、最も速く走れるのはチーターだよな。



これは有名!



おそらく間違いなさそう。



トップスピードで120キロぐらいは出るんじゃないかって話だ。



サラブレッドって60~70キロで走るから、かなり速いよな、チーターて。



なお、馬も記録上のトップスピードで95キロぐらいで走ってるヤツがいる。



ちなみに、この馬ってサラブレッドじゃない。



サラブレッドと雑種の名もなき馬が、アメリカの競馬場で瞬間100キロの速さに迫った。



それが馬の記録の上での最速。



ヒト乗せてなかったら、その馬も100キロは超えたと思うんだがな。



なお、ドッグレースで使われているワンコは、70キロぐらいがトップスピードだ!!



かなり速いな……犬からは逃げられん。



追いかけられそうだったら逃げちゃダメだ!!



睨み返すか、しゃがんで様子をうかがいながら、飛んできたら首根っこ捕まえて制圧するといい。



まあ、それはともかく!



地上最速のランナーはチーターだ!



でも、空についてはハナシが変わる……。



ハヤブサが候補に上がるんだけど、ハヤブサのトップスピードって、落下で作られている。



翼で羽ばたいて出している速さじゃなくて、高いところからモノスゴイ勢いで落ちてるときがクソ速い。



240キロ越えだ!



圧倒的なんだが、ツッコミどころあるよな?



落ちてるだけで、飛んでないんだから……。



最速候補の鳥たちだが、色々と計測していくと位置エネルギー使わない……つまり、落ちることで速さを盛らずに、水平に飛行する速度がどれぐらいなのかってハナシになると。



およそ、時速100キロあたりで落ち着く。



正確な観測を行うと、まあ、このあたりが関の山だったりするんだ。



鳥は速く長く飛んでいるけど、猫に捕まったりするかな……想像を絶するほどには速くない。



今のところガチ目の計測だと、鳥って100キロあたりがマックスだ。



それ以上に速く飛ぶ必要ないから、全力出してないってことかもしれんけども。



さて、本題に入ろうか。



GPSを使った精度の高いであろう測定において最速の記録を持っているのは、なんと鳥じゃなくてコウモリさんだ。



ブラジルに住んでいるオヒキコウモリは、圧倒的な数字である160キロを叩き出している。



鳥の記録を60%も超えているな!!



想像を絶する速さだ……装置背負っていなかったら、もっと速いかもしれん。



オヒキコウモリは羽ばたきだけではなく、強い風にも乗るようにして飛んだのかもしれないと疑われたが、あまりそんな兆候はみられない。



仮にそうだとしても最速を出したことには変わりはない。



オヒキコウモリは特別な個体でなく、また何か特別な状況下でもないのに160キロを出して飛んでいるのだ。



……コウモリ界のスターだよな!



鳥とちがって人気がないから、研究が進みにくいコウモリだけど、意外とスゲー能力を持っている。



種類によればフルーツ好きだったりするしな!



オオコウモリとかは翼広げると横に2メートルもあるのに、フルーツばかり食べている。



中南米あたりだと、酒の原料でもあるリュウゼツラン(でっかいアロエみてーなアレだ)の花粉を媒介してる。



ミツバチみたいな役目もあって、コウモリがいないと滅びる可能性もあるわけだ。



超音波で獲物を関知するってのも、コウモリの有名な能力だよな!!



コウモリって、多機能なんだぞ!



しかも、よくよくみると可愛い顔をしておる……っ!!



私はインドア気質だからか、コウモリみたいな日陰者に感情移入しちゃうのかもなー!!



なんであれ、地球最速の動物はコウモリさんなのだ!!



なお。



2世紀ぐらい前になると、スピードの概念て発達してないから、とんでもない予測があったりするな。



蝶の一種が時速10000キロで飛んでるとかな。



これ、数字の間違いじゃないぞ。



観測される地域が遠く離れていたし、風に乗ってかなり速く飛ぶから、そんぐらい出てんじゃね?



……っていう、アバウト過ぎるアイデアからの数字だったな。



沖縄で4月2日にある蝶の群れが現れて、4月3日から北海道でも見つかったから、距離を24で割り算して時速出そうぜ!でも、蝶だっていつも飛んでるわけじゃないから12ぐらいで良くね?



みたいなハチャメチャなノリだ……。



同一の個体かとか全く調べんかったわけだ。



スピードに対しての理解や研究なんて、割りと歴史が浅いもんだから、ちょっと時代を遡るとそんなもんだ。



たとえどんなに生き物が速く動こうとも、人間にはメリットがないことも大きいな……っ。



まあ、一般的に数字が速いほど盛り上がるから、どの時代の何の学者も基本的に大袈裟にしちゃうのが共通点になるぞ。



気持ちは分からんでもないがな!盛り上がるほど金になるかもしれん。



時速3キロで飛ぶ蝶と、10000キロで飛ぶ蝶なら後者の方が受けるし、本が売れるかもしれんからだな!!



最速のタイトルは、やっぱり魅力的なのだ。


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