【鹿の角って…そ、そんなはずはない!きっと、アレにも意味はあるはずだってばよう!!】


皆はゾイドが大好きか?



私は好きだぞ、ゾイド。



ごちゃごちゃしたパーツとか満載でワクワクするよな!



猫科の好きな私としては、ライガー系が好きだが、いちばん美しいと思っているのはランスタッグだ!



アニメで目撃して惚れたわ!



……プラモの方は何か足が短く感じて、カバっぽくて、ちょい残念だけどな……。



大丈夫、800万文字の小説を書けるぐらいの妄想力で美化できるから、愛せるぞ!



ランスタッグは上から見下ろす感じで見ればいい!



なお、ゾイドがピンと来ないヒトのために説明すると、ランスタッグってのは鹿型ロボットだな。



今回は鹿についての雑学だ。



私がランスタッグに惚れた……もとい鹿の好きなトコロは、その巨大な角だ!



鹿のデケー角はロマンとワクワクを放っているよな!



でも、あれって何のためにあると思う?



ひとつはオスがメスにモテるため。



鹿のイケメン度合いは角の大きさで変わるんだ。



デケー角ほもモテる!



なんか納得だな。



で、他には?



……じつは、あれ、他の機能は何もない。



メスにモテる以外は、リスクしかねぇんだ。



そもそもコストがかかる。



大きな角を作るためには、とーぜんだが、より大きなエネルギーが必要なんだ。



しかもデカイから重たくて、移動のさいにもエネルギーを使う。



鹿の住む森や林のなかでは、デカイ角であるほどモノにぶつかっちまって動きにくくもあるから、肉食獣に襲われると逃げ遅れやすい。



大きな角を生やした奴ほど、リスクしかない。



あれって一種のハンデで、デケーハンデ持ってても元気でいるオスは強くて有能やヤツの証だからメスにモテてる。



あの角には、そういったメッセージ以外にメリットなんてないのだ。



なんかガッカリだよ……リアルにはよくあるロマン破壊だ。



しかも、ムダにデカイ角がモテることで、滅びてしまった鹿さんたちもいるぞ。



大きな角を作るオスがモテて、子孫を多く作っていった。



ハンデを超えるほどの強い個体のシンボルだった頃はいいが、遺伝子が無能でもいいから角をデカクすることに特化し始めた。



レベルアップのときに得られるボーナスを、すべて『角がデカクなる』に極振りしていくような奴らばかりが子孫を残していったワケだ。



これ、問題あるよな?



だって、角はハンデでリスクの塊だ。



そんなものにカロリー極振りして大きくし続けるなんて、自殺行為だろ??



実際、その鹿たちは角が巨大化しちまったせいで、補食されやすくなり、体力の消費も増え、とにかく弱体化していき、最終的には滅びちまった。



悲しいな。



ダーウィンは進化論で適者生存を語ったな。



淘汰が有名だな。



種を進化させるのは自然淘汰、寒い地方には毛深くて寒さに強いフワフワ動物が繁栄するとかのアレだ。



そして、それぞれの種にある性淘汰ってのもある。



メスに好まれるオス(あるいはその逆)が子孫を残しやすいというのが、性淘汰だ。



鹿の角も適切な範囲であれば、強いオスを示すシンボルだったが、過剰な性淘汰がそのムダな巨大化を招き、自然淘汰に対して弱くなっちまったというわけだ。



生物が滅びるパターンのひとつだな。



淘汰には自然淘汰だけじゃなく、性淘汰もある。



種族の性的な嗜好のせいで、滅びちまうことさえあるってんで、怖いよなー。



鹿の角はムダなもんでしかないが、ワクワクを感じさせる。



ロマンとは何ぞやという問いに答えを与えてくれているタイプのシロモノだぞ!



愛してやろうぜ、ランスタッグのこともな!



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