【お酒が好きなあなたに媚びるぜ!お酒菌と水の関係!酒場で使えるネタかもな!!】


おお、酒好きの作家先生にTwitterで、ハートもらったぞ!



私、さっそく媚びる!



お酒の小ネタをリリースだぞ!



お酒って、糖質と水と菌からつくる発酵食品だ。



細菌さんが糖質を酸素の少ないところで食べていくと、『不完全な食べ残し』が生まれる。



これがアルコールな。



本来はちゃんと食べるためには酸素を使う必要があるけど、酒を作っている密閉された瓶の中とかでは酸素が足りないから、細菌は糖質の全てを完全には食べられない。



アルコールは言い方が悪くなるが、細菌の食べカスなんだぞ。



……引くな!



お酒は美味い!



ヤクルトだって、ヤクルト菌飲み込むようなもんなんだから、酒はべつに汚くもねえぞ!



たくさんの命が残した欠片を摂取して、共に生きていくことなんだ!!……とか、キレイめな解釈してくれ。



さて。



アルコールは酒のメイン成分だけど、もうひとつ有名な使い方があるよな?



そうだ、アルコールは殺菌効果がある!



お酒は水と細菌の食べ残しであるアルコールで出来ているけど、飲んでもお腹を壊さないのは一定のアルコール度数になると、細菌が殺菌されて死んじゃってるからだ。



自分の食べカスで殺菌されるというのは、なかなかミジメかもしれんことだよなー。



とにかく、酒ってのは、そーやって生まれたアルコールと、水、あとは香りづけのフレーバーとかを混ぜて作っているんだ。



んでな。



この酒造りに大切な要素が水だ。



なんで水なのかというと、アルコールより水の割合が高いからだな。



3%のアルコールが入った酒なら、残りの97%近くは水だ。



水の味が酒の味に与えている影響は大きい。



そりゃそうだろ……って、ガッカリされてやるつもりはない。



ここからが今日の媚だ。



水の味を決める要素は、ようは軟水か硬水かってことだけだ。



水のなかに溶けているカルシウムの量とかだな。



それが多いほど、硬水、逆は軟水だ。



酒造においては、水の硬度はかなり重要になる。



じつはアルコールの発酵速度を決めているんだぞ。



硬水で作った酒は、菌たちが糖質を発酵させるペースが上がる。



その結果、甘さが減って辛口になり、アルコール度数も高くなるってわけだ。



軟水は逆に、発酵速度が遅くなって、甘さが残りやすく、アルコール度数も低めになる。



水の硬度だけでも、酒の出来は変わってくる!



だから、伝統的には甘い酒が造りたければ軟水が取れる土地で造り、辛口は硬水が取れる土地で栄えた。



水の質が、菌の活動に大きな影響を与えて、得られる発酵食品の質も変えていたわけだ。



硬水の多いヨーロッパでは、辛口でアルコール度数高めの酒が出来がちだったりする。



地質学的な影響を地酒は受けてるわけだぞ、私的にはワクワクな事実だ!



……水の雑学ついでにだが、肉を煮込むときにアクを取りやすいのは硬水だ。



肉料理には硬水が向いている。



ヨーロッパで肉料理が発達した理由のひとつには、硬水がゲットしやすかったからかもしれんな。



古代ローマがヨーロッパの支配者だったころは、肉料理よりも魚料理が主だったらしいしな。



食文化は歴史的な変動がある。



水の質を決める地質、それは料理や文化の発達にも大きな影響を与えていたのだ!



肉料理が発達すれば畜産や野生の獣の狩猟も増える。



そうなると、畜産技術が増えてより巨大な人口を食わせていける国が建つ。



あるいは、野生の獣が枯渇すれば、ハンターしてた蛮族が移動を開始して、その他の国を攻め滅ぼすこともある。



もしくは毛皮の希少価値が上がり、それにあやかることで富を得る第三国も出てきたりな。



酒や料理もあなどりがたし、だな!



とにかく。



酒好きの作家先生、がんばれ!



私も酒が好き、上海で太極拳といっしょに覚えた老酒がマイベストー!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る