第5話 〇〇くんのおよめしゃん!

 風果side


リョウ『あ、俺、御厨涼也宜しく!』


 フイに後ろから御厨涼也


と名乗った男性というより男の子?20歳前後…


 まイイヤ、助けて貰ったし、送って貰って悪いけど…人をばか呼ばわりして…


 最初に感じた違和感?表情もだけど、あの警察官…源本さんと知り合い?


 無駄に人間観察をして、表情を読む、本音と建前を見抜こうとする癖が付いてしまって…


 基本人間は自分が一番…


 御厨…さんと源本さんは目と目で会話していた。


(家に)着いた…結局送って貰ったし…近くで良かった…(通常歩いて本屋10分)けど…雪で30分位は?今更だけどさ、家何処なんだろう?遠回りさせたんじゃ?


 風果「…あの…着いたんで…色々有難うございました。じゃ…」


リョウ「お!素直(笑)近くだから…いいか?見に覚え無い事は無いと言うんだぞ?」


 少し良い人って思いかけて…私も黙って居れば良いのに…


 風果「素直に話して分かる人ばかりじゃ…止めた、ですね、気を付けます、じゃ」


 挨拶もソコソコに家に…入る


 風果「え?」



 ーナンノニオイ?テツ?ー


 ーナニコレ?ー


 ーア、デンワシナキャ…ー



ーーピーポーピーポーー


ーーウーゥーー



 風果「お姉ちゃん…」


 床に横たわる姉…

 

 視界の角を軽く捉える…


 見た光景…は…そういう事何だろうけど…


 反対じゃなくて?


妃那「ゴメンふうちゃん…」


 鮮血にまみれた右手で…私の

頬を撫でて…意識を失った姉…


 風果「妃那(ひな)ちゃん!」



 ゥー


視界の角からうなり声…


 ナニヲシタノ?


ナニガアッタノ?




 ガタッ…


 イイヨ、オネエチャンダケ、クルシムナンテ…カワイソウダモン…


 向かって来る人…もう…私苦しまなくて良い?


ーーーーーーーーーーーーー

 

『大丈夫ですか?』


『全員救急車に!』


 

倫「風果!!…」


 救急車に乗せられる前…倫さんの声…



リョウ「嘘だろ…」



 ナンで御厨…さ…ん?



 ソコで意識が…途絶えて…




男の子『ふうちゃん、おれのおヨメさんね!』


女の子『うん!ふう、〇〇くんのおよめしゃん!』



 6.7歳位の男の子と3歳位の女の子の声…やけにリアル…


 肝心な男の子の名前が曖昧だけど…

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