第7話 ダンジョンへ


「まずは相手の情報を掴み、相手の弱点を把握して自分を鍛えるところから始めないとな」


俺は先日、白銀の騎士に殺られた。今は自分の部屋のパソコンを置いてある机に向かって座り、1人で白銀の騎士とその前に裏切ったフーラの情報をパソコンで探していた。


あの世界で死ぬと、【アクセスゲート】とというところに帰還する。アクセスゲートというのは、それのある村や街、次の層にあるそれに瞬間移動できるという代物だ。もし、死んだ時には一番最近に通った村か街にあるアクセスゲートへ戻るということだ。


アクセスゲートを使って復活すると同時に、このことがわかった。アクセスゲートを普通に使えば約1000ゴールドの消費。そして死んだ時に使う額は自分の所持金の半分を代償にする。


「あんな機能、俺が調べていたサイトでは書いてなかったよなぁ……」


そして話は白銀の騎士に殺られる時に戻る。


――――――――――――――――――――


許さない許さない許さない許さない許さない許さない。


殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。


「ここはどこなんだ……」


「俺は白銀の騎士に殺られて……。あっ!?」


俺は立ち上がろうとするが、体がまだVRMMOの世界に慣れていないため、こけてしまって階段から落ちた。


「いててて……。ん?」


俺は落下していったと思われるところへ目をやった。そこには石でできた階段と、三段目あたりは四角い形の足場になっててその上には水色の輪があり、その中には虹色の水のようなものがある。


「なんでこんなところに。でも、街?村か。村の街並みは見たことあるぞ。てか、ここは村だわ!」


そう、俺はゲートのようなところから出てきて、すぐにこけて転がり落ちてしまったのだ。


「あいつらに……。仕返ししなければ」

――――――――――――――――――――

俺は一時、白銀の騎士とパーティーであるという設定になったためレベルはあいつらを白銀の騎士が殺しただけで10上がっていて13になっている。


スキルポイントも30あったが、そのうちの25ポイントはワープ習得に使ってしまった。残りの5ポイントはどうするべきか。


やはりここは、ダンジョンに潜ってレベリングをしなければな。


俺は初心者プレイヤーにおすすめのダンジョンの目の前で立ち往生していた。


「これで負けたら、またゴールドが減っちまうな……」


俺の初めてのダンジョン探索がスタートしたのだった。


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