第7話 ケイ、合唱部に仮入部する2
先輩の美波さんは合唱部に所属しているらしい。
「私が次のコンテストでソロパートの候補になってしまって、そこから先輩達に目をつけられ色々されるようになってしまったんです」
「やらしいやつらだな、そんな事するんだったら練習しろっての」
「先輩達に嫌がらせをされて、一体どうしていいのか……」
「あたいが一緒にいれるんだったら助けてあげるんだけどね」
「!! それです!」
「何がだよ?」
「確かさっき夏目さんって呼ばれてましたよね、夏目さん合唱部に入って下さい!夏目さん強いんですよね!」
「はぁ! 何言ってんだよあたいは駄目だよ! 放課後はやる事があるんだ!」
「今週の金曜ソロを決めるオーディションがあるんです、夏目さんがいてくれたら嫌がらせもされなくなると思うんです!仮入部でも見学でも結構です! オーディションが終わるまででいいので!」
「……ちょっと待ってくれ、どうしていいものやら」
合唱部で歌の練習に混ざれば少しはアイドルの活動にも役に立つかな?まぁ悪い話ではないのかも。
「腹式呼吸」
「はい?」
「腹式呼吸ってできるか?できるんだったら教えてくれ、それだったら仮入部くらいいいぜ」
「はい!もちろん!」
こうしてあたいは合唱部に仮入部することになった。でも少しの間だけだ、オーディションが終わるまで。
「夏目さん」
「何?」
「腹式呼吸習いたいって夏目さんって歌うの好きなんですか?」
「まぁちょっとあってな」
あたいは美波さんの言葉をはぐらかし、やり過ごした。
ヤンキーJK夏目ケイ、アイドルになる ぴで @pide
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