第4話 事務所に行く2
確かにケイちゃんはあの雑居ビルに入って行った。
なんとも怪しいところだ。
こんなところにケイちゃんは一体何の用事があるんだろう。
ビルは5階建てでビルにはスナックやら居酒屋など看板が出ている。
そんな中に一つ気になった名前があった。
片桐事務所。
何の事務所だろう。
ま、まさか。
ヤ◯ザ!?
ケイちゃんいよいよこのあたりの人たちとのケンカじゃ物足りなくなったから、とうとう組の抗争に殴り込みしようとしてるんじゃないだろうな。
もしくは組長に認められ、組に入るよう勧誘されたとか?
どっちにしてもまずい。それはまずい。ケイちゃんを止めなければ。
ケイちゃんはケンカしている生活を辞めさせ、ちゃんと学校に通ってもらって楽しい学生生活を送ってほしい。
僕はいそいそと雑居ビルに入り、階段を登り片桐事務所の扉の前に立った。
「ケイちゃんは僕の大事な友達なんだ、絶対助ける」
ノックもチャイムもせず、僕はノブを握り、思い切り扉を開いた。
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