第423話 天が遣わしたもの……ではない
「ああそうだ。壕と壕を繋ぐ通路も必要です。交通壕? って言うんでしたっけ?」
俺は更に注文を付けた。名称とかはうろ覚えである。なにせ専門外の話なのだ。
「知らん。私に聞くな。だが分かった。貴様の言うように手配しよう」
「ありがとうございます」
「――やはり化身だな」
「は?」
「戦の化身だ、貴様は。ただの宿屋、いや、ただの人間ではあるまい。或いは
神どころか
「まーだ仰るのですか殿下」
「……貴様は異常だ。ただの宿屋というには
「いや、ははは。色々と学ぶ機会がありまして」
「ああ、それから両翼の山の中腹に砦を築きましょう。なるべく木々に紛れるような形で。こちらも幾重にも。ああ、退路も確保してくださいね」
「――私はここで指揮をしている。貴様も数日に一度は顔を出せ……いや、出してくれ」
「承知しました、殿下」
――陣地のイメージはできた。あとは、銃か。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます