元魔王様の休日

 魔王であるエターリア・フォルテスは、川辺かわべの草むらに寝転ねころびボーッとしている。


 空は青くどこまでも続いているようで、ぽかぽかとした日差しは適度てきどまぶしい。そして、あたたかい風は優しく草木のにおいを運んでくれた。


 これが魔界の場合、紫色の空に黒い雲が広がっていてなかなか不気味なのだが、この世界の空はそれとは違い、本当に美しく感じられる。


 片腕かたうでを枕がわりにし、仰向あおむけで空を見上げるフォルテスは、思い出したかのようにふところから一冊の本を出して読み始める。


『コミュニケーションの取り方指南書しなんしょ・初級編』


 これをマスターすれば、どうやら普通に会話を楽しむ事ができるものらしい。ちなみに修道院へ顔を出したさい、たまたまアルフィリーナがくれた書物だったりする。

 

「なになに……第一印象を良くするために重要なのは挨拶あいさつです。笑顔で『おはようございます』や『こんにちは』というのが最初の一歩、昨日までの自分を忘れて、新しく生まれ変わったつもりで挨拶あいさつをしましょう……なるほどな」


 本にはアルフィリーナの文字で『がんばです!』と書いてある。


「ふっ……」


挨拶あいさつ……か、世の中にはこんな高度なテクニックやけ引きがあるんだな、確かにこれなら話しかけやすそうだ)


 魔王として生活していると、挨拶あいさつをする機会はほぼない、だから全てが新鮮に感じられる。


(そういえば挨拶あいさつと言っても、魔王城に勇者が来た時『よく来たな』と言った記憶しかないな……)


 当時のアルフィリーナの笑顔を思い浮かべ、思わず苦笑にがわらいをするフォルテス。


「あんたの言う通り……平和な世の中というのも、なかなか悪くはないな……」


 なんだかんだでフォルテスも、この村での生活が気に入っていた。


 ふと、近くで遊んでいる子供達のボールがこちらに飛んできた。本を置きボールを取ってやると、子供達に返す。


「お兄ちゃん、ありがとう!」


「ああ……」


 可愛かわいい子供達をでてやろうと、そのまま近づき、ゆっくりと目の前にしゃがみ込む。


 しかしどうしたものか、持って生まれた魔王の覇気はきと、ただならぬオーラをはっしてしまう、これはなかなか制御せいぎょができない。


 そして子供の目を見つめるフォルテス。


 しかしその眼光がんこうはとてもするどく、不敵ふてきに浮かべるみは、どうしても相対あいたいした者をふるえ上がらせてしまうのだ。


「うわあああん!」


 あんじょう、子供達は逃げていく。


 遠ざかる子供達をながめながら、ゆっくりと立ち上がったものの。


むなしい……)


 さびしげに空を見上げるフォルテス。


『こんにちは』とはかなげにつぶやいたフォルテスの台詞せりふは、ただむなしく風にかき消されていくのであった。



ーーギルドホール



 フォルテスはギルドホールの受付カウンターに腰をかけると、異様いような殺気をまといながらも両手を組んでうなだれていた。


 ちなみに『遊び人』として登録しているフォルテスは、誰に誘われる事もなくいつも淡々たんたんと一人でクエストをこなす。


 村に被害が出そうなものだけを選択して報酬ほうしゅうを気にせず解決する行為は、彼自身の優しさを物語っているのだが、誰もその事に気付かないのもわずらわしいと感じる事なく、逆に心地よかったりする。


 勇者が『力の存在』とすれば、魔王は『知の存在』と言われるほど魔法に特化とっかしているので、力こそ普通だがやろうと思えばいにしえの攻撃魔法や召喚魔法しょうかんまほうは可能である。


 だがフォルテスは殴るのやるのが好きなので、攻撃方法は主にゼロ距離魔法をもちいた喧嘩殺法けんかさっぽうわたり歩いている。


 殴った瞬間爆発で吹っ飛ばしたり、った瞬間爆発で吹っ飛ばすのをこのむ。


 まぁ、よっぽどの事がない限り、普通に格闘のみでクエストをこなす技量ぎりょうは持ち合わせているのだが……


 そんなフォルテスに受付じょうのニーナは笑顔で話しかけた。


「あら、フォルテスさんじゃない、珍しいわね、今日はどうしたんです?」


「ちょっと……な」


 笑顔で話しかけてくれるニーナに対してもやはり会話が続かない、人間界に来てから『コミュしょう』だという自覚がますます強くなる元魔王。しかも持って生まれた覇気はきやオーラが相手をひるませるのも問題だ。


 受付じょうのニーナはサービスだと言い受付カウンターにジュースを持って来てをつなぐ。優しさが痛いほど伝わってくるのだが、それでもうまく会話が続かない。


「すまないな……」


 しかし、ニーナはその言葉に優しく笑顔で返してくれた。


 フォルテスはタバコに火をつけつつ、ふところから本を取り出す。


(ん?)


「会話の基本は相手の目を見つめる事。相手の目を見て相手の話に同意どういするだけで、結構話ははずむものですよ……か、なるほどな」


 カウンターしにフォルテスはニーナの目をじっと見つめる。


「あ、あの……どうしたんですか?」


「気にするな……会話の続きだ」


 くさくて目をそらすニーナの目を逃さない、もじもじしようがパタパタと火照ほてった顔を手であおごうが、気にせずじっと目を見つめた。


 これには流石さすがにニーナも恥ずかしくなり、あわててしまう。なぜなら魔王はイケメンなのだ。


「そ、そうだ! クエストがありますよ! 近くのダンジョンにゴブリンがわいたとか!」


「……そうか」


 かまわずじっと目を見つめる。


「ひ、一人じゃきびしいかもしれませんが、受けてみます?」


「……そうだな」


(なるほど、なかなか良い感じだな、会話が勝手に進んでいくようだ)


「じゃ、じゃあ! クエストの発注はっちゅうをしておきますね!」


「……ああ、わかった」


 

ーー近くのダンジョン



 気づいたら難易度なんいどの高いゴブリン討伐とうばつクエストを一人で受ける事になっていた。


「……どういう事だ?」


 思わず首をかしげる。


 フォルテスはふところから本を取り出し、次のページを読み進めた。


「ただし、無理難題むりなんだいを言われた時はのぞく……こんなもん、次のページに書くな」


 やれやれといったそぶりをみせるが、たのまれたものはしょうがないと前向きに考える元魔王。


 フォルテスはダンジョンにもぐっていったのだった。


 不気味ぶきみ雰囲気ふんいきが続くダンジョン、早速さっそくゴブリンが二体同時に攻撃をしてきた。


 ゴブリンというモンスターは非常に厄介やっかいで、基本複数で一人を狙いおそってくる。武器も洞窟どうくつ内であつかいやすいナイフなどの装備を使い、女の子冒険者を好んでさらっていくこまった習性しゅうせいを持つ。弱点といえば小柄こがらでパワーがないという所だろう。


 通常ならたてで攻撃をふせぎつつ、一匹ずつ戦える場所へと誘導ゆうどうし、各個撃破かっこげきはしていくのがよろしい。


 しかし、フォルテスは本を読みながらそれぞれのゴブリンがき出すナイフをり飛ばすと、無視してツカツカと先へ進む。


 格闘を得意とするフォルテスは、敵の間合いを把握はあくするのが得意で、間合いに入った敵にはほぼ反射的はんしゃてきに攻撃を当てる。ましてやゴブリン数匹程度なら相手にすらならない。どんどんゴブリンの数は増えていくが、うまくさばいて気づけば数を減らしていた。


「なになに、ダンジョンでは他の冒険者に遭遇そうぐうする場合もあります、しっかりと挨拶あいさつをしましょう(1ページ挨拶あいさつしょう参照さんしょう)なるほどな」


 フォルテスは右手で本を読みながら左手でゴブリンを壁にたたきつけたり、歩きながらり飛ばしたりしながら奥へと進む。


 トラップが作動し、無数の矢が飛んでくるが、フォルテスは一本つかむとその矢で全ての矢をはたき落とした。


 落とし穴のトラップが作動する。


 フォルテスは穴など存在しないかのように亜空間あくうかんのフィールドを展開し、ふさがった穴の上を普通に歩く。


 巨大な岩が転がって来たが、ぶつかった瞬間粉々こなごなくだけ散った。


 宝箱を見つけると、ミミックの方から逃げて行った。


 なんだかんだで一般的には非常に難易度の高いダンジョンなのだが、フォルテスには大した事はないのである。


「ふむ、この先が行き止まりのようだな」


 さらなる無数のわなや強敵などをおかまいなしに、本を読みながら進むフォルテス。


 到着した最奥さいおくの広場には、ゴブリンにいじめられている女の子冒険者達がたくさんいて、ゴブリンロードやゴブリンナイト、玉座ぎょくざにはゴブリンキングがいた。


「結構多いな……(話す相手が)」


『ふはははは! よくぞここまで来たな冒険者よ、われらの力を思い知るがよい』


「なかなか手こずりそうだ……(会話に)」


『一対一の戦いを望むなら、相手を指名しても良いぞ? がははは!』


「それは助かるな……(主に会話が)」


 フォルテスは本をふところにしまい、タバコに火をつけてまずはゴブリンロードの前に立った。


(大した強さではないが、一番よくしゃべるし、会話にれるのには良さそうだ)


 フォルテスはゴブリンロードをゆっくりと指差ゆびさした。


(よくしゃべる人は相手の話を聞いてくれない可能性がありますが、逆にめると喜ぶので会話がしやすいです……だったな)


『ふははは! われを選ぶか! 面白い、貴様の腕をためしてやろう』


「なかなか威勢いせいがいいな……(め)」


『ほざくな! われ棍棒こんぼうさばきを見てもまだその口が聞けるか!』


 ゴブリンロードの棍棒こんぼうは、周囲しゅういの空間を切りするどさでフォルテスにせまる。


「ふんっ!」


 フォルテスの足捌あしさばきは、棍棒こんぼうを地面にたたきつけるのみならず、そのまま腹をひざでえぐる。


『ぐはっ!』


 飛び退いたゴブリンロードは棍棒こんぼうを拾い、お腹をおさえて身構みがまえる。


「……」


『死ねええ!』


 棍棒こんぼう回転蹴かいてんげりでり飛ばしたフォルテスは、そのまま右拳みぎこぶしなぐる。その瞬間……


「ファイヤーボルト!」


 ゼロ距離魔法を大爆発させて、はるか遠くの壁にっ飛ばすのだった。


 こぶしから出る消炎しょうえんり払うと、あわれみを込めた目でゴブリンロードを見つめる。


「失敗だ、めるところがないな……」




 ゴブリンナイトがあゆみを進める。


『なかなか見どころがある、が相手に不足ふそくなし』


「そうか……」


(こういう武骨ぶこつな相手は苦手だな……)


 二刀のするどい剣さばきでみだりしてくるゴブリンナイト。


「くっ……!」


 フォルテスは両手をクロスして受けると、少し後方に押し出された。


『かよわい腕でふせぎきるとは、人間のくせになかなかやるな』


「俺の体はちょっと特殊とくしゅでね……」


 血のしたたる右手のこうめると、ペッと床に飛ばす。


 そのすきを逃さずゴブリンナイトは乱撃らんげきり返してきた。


 カンカンカンカン!


 フォルテスのさばきによるこぶし掌底しょうていが、ゴブリンナイトの剣とぶつかり合う音がダンジョンにひびき渡る。


 フォルテスは回転しながら一手、また一手と、剣撃けんげきに合わせてさばくのだが、ゴブリンナイトのスピードはどんどん上がる。


 右手の剣がフォルテスのほほにかすり、傷をつけた。


『人間よ、そろそろさばききれなくなって来たようだな!』


 とどめの一撃を振りかぶり、フォルテスに襲いかかる。


 !?


 あまりにも速い剣撃は、フォルテスをはるか遠くの壁に叩きつけ、その場に土煙つちけむりを上げている。


 ……かのように見えた。


「おいおい、さっきから誰と戦っているんだ?」


 背後から聞こえるフォルテスの声。


 !?


幻惑げんわく魔法っていうのはあまり使った事はないが、なかなか面白いものだな……狂ったようにそこにあった岩を攻撃するんだからな」


 幻隴魔王拳げんろうまおうけん……すれ違いざまに相手の脳髄のうずい幻惑げんわく魔法を叩きつける事で、相手に幻覚げんかくを見せる必殺技である。すれ違う意味は特にない。


『い、いつの間に!』


「……


 フォルテスの手が背中にれると、まるで発勁はっけいのような衝撃しょうげきを受けて吹っ飛ぶゴブリンナイト。そのまま気絶するのだった。



『ば、ばかなっ!』


 ゴブリンキングは驚きを隠せなかった。


「さぁ、あんたが最後だぜ……いや『あんたの最期だぜ』という方が合っているかもな」


『お、面白い、この俺様みずからが相手になってやる』


 ゴブリンキングは召喚しょうかん魔法をとなえ、デーモンを呼び出した。


「おいおい、お前みずからが相手になるんじゃなかったのか? いきなり約束をやぶるなよ」


召喚しょうかん魔法もが実力よ、お前もやれば良いだろうが』


「そうか……」


 フォルテスは人には到底とうてい発言できないような言語をもちい、召喚しょうかん魔法をとなえる。


がデーモンは召喚しょうかん魔法の中でも最上位さいじょうい召喚だ、これ以上の魔物を召喚しょうかんできる者などこの世にいない!』


 ゴブリンキングの言うように、この世に呼び出せる魔族の数は限られている。これ以上の存在を呼び出すとしたら神か天使か……実際のところフォルテスは少し迷っている。


 !?


(この世に……呼び出す?)


 しかし、吹っ切れたようにフォルテスはみを浮かべると、手を進めた。


即席そくせきだがまぁいい……」


 地面に魔法陣が現れたかと思うと、デーモンとオークキングが吸い込まれていく。


「な! なぜだ! 俺様の体があああ!」


召喚しょうかん魔法っていうのは出口だけじゃない、そういう事だ」


 フォルテスはこの世のデーモンとゴブリンキング、ついでにゴブリンロードとゴブリンナイトを召喚しょうかんした。


 魔界から魔物を呼び出す事ができる反面はんめん、魔界の王である魔王なら、事も可能なのだ。



「今ごろ古代龍エンシェントドラゴンの群れにでも囲まれているかもな……」


 


 フォルテスは、いじめられていた女の子冒険者達の前に行くと、回復薬を手渡す。


ひどい事をされたものはいるか?」


「いえ、全員とらわれていただけで……本当にありがとうございます!」


『ありがとうございます!』


 フォルテスはれ臭そうにふところから本を取り出す。


(ありがとうございますは、最大級の賛辞さんじです。あなたの取った行動が素晴らしいと思われた時に初めて耳にできる言葉……か)


「そういえば、ボールを拾ってやった子供も、ありがとうと言っていた気がする」


『以上、初級者のコミュニケーションは達成しました、お疲れさまです』


 本は光りかがやくと、空中に舞い上がり消滅する。


「おい、ちょっとまて、ありがとうと言われたら、俺はなんて答えれば良いんだ!」


『どういたしまして』


 !?


 アルフィリーナの屈託くったくのない笑顔が思い出された。


「どういたしまして……か」


 フォルテスは女の子達を転移てんい魔法でリファールアルグレオ村のギルドホールに送り届けると、みずからはその場にとどまっていた。


(……気のせいか、なつかしい台詞せりふだな)


 フォルテスはゆっくりとダンジョンを戻って行った。



ーー修道院



『修道院では寄附金きふきんを募集しています!』


 と、書かれた募金箱に、今回かせいだお金五万ゴールドを放り込む。


「……」


(何やってるんだろうな、俺は)


 目をつむり空を見上げると、昔の事が思い出される。


『魔王とか勇者なんて関係ありません! 傷つき倒れている者を救うなんて、当たり前の事じゃないですか!』


 !?


(まただ……勇者アルフィリーナを思い出すと、右目がうずきやがる……くっ)


『あっれー? 勇者が魔王をかばった挙句あげく、今度は魔王が勇者をかばうなんて、おっかしいんじゃないですかぁ? ねぇ? アルフィリーナ先輩? あはは』


(ヤメロ……やめろおおお!)


『あはははははははははははははは!!』


 光り輝く右目を押さえ、よたよたと修道院の壁にもたれかかるフォルテス。


「……おさまった……か?」


(アルフィリーナ以外に誰かがいた……俺はその事をまだ思い出せない……)


 ふらふらとふらつきながら、その場を立ち去ろうとするが、うまく歩けない。


「あれー? フォルテスさんじゃないですか!」


「ああ……」


(やばいな、お嬢ちゃんに見つかったか)


「すごいですね! さっきニーナさんに聞きましたけど、ゴブリンの討伐で女の子冒険者さん達を助けたらしいじゃないですか!」


「ああ……たまたま、だなあれは」


「そんなことないですよ! すごいです!」


「ああ、ありがとう」


 屈託くったくのない笑顔で話しかけてくるアルフィリーナに、いつの間にか普通に話をしているフォルテス。


 心地よく優しい時間が、しばらくの間続く。


 例えそれが元勇者と元魔王のものだとしても、その大切な時間を取り払う事は、誰にも出来ない……


「ところでお嬢ちゃん、お金はできたのかい?」


「いえ……ごめんなさい、まだまだ足りなくて、でも! 私頑張りますっ!」


「そうか……まぁ、大金だからな、あせらなくていい、気長きながに待つとするさ……」


「フォルテスさん……」


(いつかきっと俺もアルフィリーナも過去を思い出す時が来るだろう、その時俺は俺でいられるのか……それはわからないが、俺は今後アルフィリーナを守ってやろうと思う、今の俺が出来る事、それはこいつに関わり続ける事……)


「あ、そうそう! 安易あんいにレジーナ姫に泣きついたりはするなよ? 彼女を友達だと思っているなら尚更なおさらな」


「そ、それをフォルテスさんが言うんですか?! 優しい人だと思っていたのに!」


 アルフィリーナはぽかぽかとたたいてくる。


 !?


『私があなたを、殺せる訳がないじゃないですか! それに約束は……約束は!』


『俺は、いずれ復活する。お前が手に持つその剣を貸せ、俺を滅ぼしたのは勇者であるお前でないとダメなんだ……』


 勇者の剣は、やがて魔王は笑みを浮かべつつ消滅していく……


『また会おう……アルフィリーナ……』


『いやあああああああああああああ!!』


 遠い目で過去を思い出すフォルテス。


(ふっ……)


「ははは……まぁ気長にな、ちょくちょく遊びにでもやってくるさ、じゃあなお嬢ちゃん!」


 こうして魔王アルケミア、もといエターリア・フォルテスは、アルフィリーナに後ろ手で手を振ると、笑いながら去っていくのであった。


 

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