第2章-2

 俺は結夏の様子を見ながら仕事を進めていた。

明日は大事な会議があるからその資料作りをする為。


「にぃに…。」


 そんな時に結夏は起きたみたいで俺を呼んでいる。


「ん?どうした?にぃにはいるよ。」

「抱っこ…。」

「おいで。」


 まだ熱はあるみたいで抱き上げた身体は熱い。一応熱を測らせておこうかな。


「熱測ろうか。」

「うん…。」


 社長室にある棚に直してある体温計を取り出して結夏の脇に挟んだ。

鳴った体温計には38.2℃の表示。少し上がってしまったみたい。


「にぃに、抱っこしててあげるから寝れそうなら寝な?」

「ん…。」


片手で抱っこしたままパソコンを操作していたら数分後には可愛い寝息。

もう少し眠りが深くなったらソファーに下ろそう。それまでは抱っこしてたらいいよね。


「失礼します。明日の会議についての資料が出来ました。」

「ありがとう。机に置いておいてくれるか?」

「はい。結夏ちゃん、大丈夫そうですか?」

「少し熱は高いが大丈夫だよ。今日は定時で上がらせてもらうね。」

「勿論です。結夏ちゃんを休ませてあげて下さい。」


社員の1人である湯浅は結夏もよく懐いてる。結夏の事も理解してくれてる。

まぁこの会社の人は皆理解してくれてるし俺がどうしても定時で上がる事になっても、任せられる人達ばかりだ。

さてとなるべく早く終わらせて家に帰らないとな。

そう思い急いで仕事を終わらせると何とか定時前に終わらせる事が出来た。


「結夏、仕事終わったから帰ろうか。」

「ん…にぃに…終わったの…?」

「うん。もう帰ろうな。」

「うん…。」


定時で上がらせてもらい自分の家へ。家に帰ってから結夏を寝室に寝かせて俺は結夏のご飯を作った。

少し残してしまった結夏だが薬も飲んで眠った。


次の日には平熱にも下がり一安心。体調に気を付けながらこれからも過ごそうな。

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