~第三幕~
「なお、葬儀、告別式は明日午後4時より、第2ホールにて執り行います。本日はありがとうございました。」
「あきらちゃん、なんで…。」「うぐっ…ううっ…。」「大人しい子ではあったけど、いつも笑顔だったよね。」「首を吊る前にODしたらしいけど。」「ってかまずなんでなの?」「あっ、お母さんが言ってたけどさ、死ぬ直前に遺書書いてたんだって。」
私のせい。私のせい。私の、せい?
「ウチのママも言ってた。『あなたの光は、私には眩しすぎた。』だとかなんとか…。」「………。」「それってやっぱり…。」「そういう捉え方も、まあ…。」「いや、それしかないわ。」
なんでなのかな。何が悪かったのかな。私何か傷つけること言ったのかな。
「これつまり、あれじゃない?ジサツホウジョ?」「はぁ?なんでよ。」「…唆したんでしょ。ひかりちゃんが。」「…。」
私、変なこと言った?変なこと。変。私…。
「………、サイコパス。」「サイコパスって、あの?」「ほらあるじゃん。例えば、ちょっと前に流行ったあの小説、えっと…。」「先生が生徒皆殺しにするやつ?」「あーあれね、小坂がニヤニヤしながら読んでんじゃんいつも。」「わっかる。小坂はああいうの大好き。」
私が殺した。殺した?殺してないよ。あきらちゃんが勝手に死んだだけ。勝手に?本当に?
「でも妙に納得できない?ひかりちゃん、カリスマ性あるじゃん。サイコパスの特徴でしょそれって。」「ちょっと。」「あー、じゃあひかりちゃんが殺したってこと?」「ねえ。」「うん、ひかりちゃんが…。」「見てるから、ひかりちゃん、こっち見てるから…。」「「「…。」」」
私って、サイコ?サイコパス?
私、サイコパスなの?
「ははは、はははははは、ああああああああああ、ああ、うぐぅ、あぐぁっ、はあ…ああああ、ああ…。あ。」
私って…サイコパス?
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