第3話 PC2アズライトについて


「クロアさーん。2.0の種族使っていいですか?」

「理由付け出来そうならいいよ」

「フロウライトにします」

「あっ、サプリ買いに行ってくるわ」

「持ってないのかよ」


 この会話から産まれたPCがフロウライトのアズライトだ。フロウライトは2.0のサプリに登場するキャラクターであり、鉱石で出来た体が特徴である。

 流石にGMがサプリを持ってないのはあれなので買いに行った。サーバーレンタルを含め出費が一万に近づいた。背水の陣の準備は更にしっかりとしたのである。


 さて、それでは彼の設定を見ていこう。


【アズライト・ガイスト】


 魔道公国出身のフロウライト。

 彼はアリン・ドゥナポールが住む家の裏庭から出土し、第一発見者であるアリンが彼に興味を持ったことから、ユーシズでの日々を過ごしていた。その後、アリンが冒険者学校のスカウトを受けたことがきっかけとなり、彼女と冒険者学校へ向かうことになった。彼女の繋がりからPC1ファリアと出会い、彼女とキングスフォールへ向かうこととなった。


 また、冒険者学校に向かう途中で、彼は謎の占い師からの予言を受けていた。

『汝の影に凶星が見えたり、しかし力を付け、見聞を広め、汝その身を冒険の海へと投げ出すが良い。さすれば凶星は自ずと消え去る』

この言葉を聞いた彼は、更に冒険をする決意を固める事となる。


 以上。


 さて、無計画を知った皆さんならお気づきだろう。

 謎の占い師って誰だよ。誰なんだ。一体何なんだ。

 GMは私だ。精一杯の笑顔で答えを返そう。

 

「――私も、わからん」


 誰なんだ、誰なんだこの占い師。誰か私を助けてくれ。マジでだれかわからない。PL2も知らなかった。我々は世界の謎をまた一つ知ってしまったのだ。


 PL1の設定は綺麗に用意することが出来たが、これは私も返すことが出来なかった。そして生まれた結論は「ま、進めていけばなんか思いつくでしょ」である。これが無計画マンの無計画パワーだ。力を感じる。強かった。


 実際、このエッセイを書いている今もこの設定に頭を抱えている。どうすればいいんだってばよ。


 さて、そんな彼の性格は実務的であり、クールで真面目な性格であると私は感じている。彼は自身の冒険を日記として纏めており、設定とは裏腹に計画性がとてもあるキャラクターだ。


 無計画であったものを最終的に計画していたものにしてくれる。なんてすばらしい存在なんだとGMは涙した。ただ謎の占い師は未だに謎であった。誰なんだ。


 さぁ、彼が予言と接触するとき、どのような行動を起こすのだろうか? そして、予言は一体どのような形なのだろうか。実に楽しみである。


 最後にもう一度笑顔で答えよう。


「――私も、わからん」

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