8・・mana

「マナ」

僕は名前を復唱する。

するとマナは、


「あなたは?」

と言う。


「・・リクウ」

と俺は答える。あくまでネームプレートの名前だけど。


――――それから、

僕はマナとその樹の下で色々話した。


なぜだろう?

初対面の気がしない。

慣れ親しんだような感覚。

マナから教えてもらった内容は。


ここは(メイズンの国)というらしい。


この樹の周りは

(異形者)

と呼ばれる者たちが、

人々を襲うという。

今はメイズンの騎士により、なんとか平和は守られている。


この樹は2か月前に出来た。


2か月。

僕は驚いていた。僅かそれだけで

ここまで成長する樹なんてない。

上を見上げる。

凄まじい高さだ。


なぜこんなものが?

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