143話 〜水族館編〜

「美味しそうだね〜」


「ですね! あと、かわいい! 花ちゃんのオムライスもかわいい〜」


「そうだね、お魚が描いてある!」


どうも、史人です。お昼タイムになりまして。さすがに刺身のあるお店ではありませんでしたが、かわいい水族館モチーフのプレートがあるカフェでした。


「じゃあ、食べますか!」


「うん! 食べよ〜」


\いただきまーす!/



「美咲さんにも、花ちゃんにも聞きたいことありすぎる〜!!」

そういえば、山本さんの登場には驚いたなぁ。


「うふふ、なんでも聞いて〜」

さくらも河合さんも楽しそうだな〜。


「わ、私はいいので…、美咲さんのお話を…!」

山本さん…照れてる。あ、彼氏くん笑顔だ。彼氏くん、君今絶対“俺の彼女かわいい”って思ってるでしょ!


「花ちゃん赤くなってかわいい〜! 私の話より先に弓人くんと花ちゃんの話聞こうか〜!」

おぉ、美咲さんノリが良い。


「えぇ!」


「美咲さん、あんま花いじめないでやってくださいよ。人見知りなのもあるんで」

弓人くん…君はイケメンでイケメンだね。うん。そして、俺は2人の幸せオーラに飲み込まれそうだよ。


「いじめてないって! 花ちゃん、ごめんね?」


「だ、大丈夫です。弓人、大丈夫だよ?」

おぉ、山本さんのデレが! 俺もかわいいと思ったわ。山本さんがあんな心開いてる人いたんだなぁ。なんか、安心。俺関係ないけど。


「2人呼び捨てなんだね〜」


「あ、はい。俺たち幼馴染なんです。年1個違いますけど」


「幼馴染なのか〜! 付き合ったきっかけとか聞きたい!」


「えっと、俺が告白して…。これ、めっちゃはずいっすね」

弓人くん、君はかわいさも兼ね備えたイケメンってことか?


「イメージ通りだな! 弓人が告白したんだ、付き合ってどれくらい?」


「あー、2年ちょいっすね。花が卒業する時に当たって砕けろって思って」

なんか、皆“微笑ましい”って空気だなぁ。


「あ、あの。私たちの話は大丈夫ですので、美咲さんの話を…!」


「うふふ、照れ屋な花ちゃんに免じて勘弁してあげよう〜! さくらちゃん、私に質問とかあるかな?」


「はい!」


楽しそうだな〜、話してるから皆ゆっくり食べてるのに俺聞き専し過ぎて、ほぼ食べ終わっちゃった。まぁ、話聞くの好きだし、のんびり聞いてよう。

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