142話 〜水族館編〜
「あ、クマノミ! ふーくん、クマノミいるよ〜」
「美咲さん! エイですよ! かっこいいっすねー」
…さくらと智が子どもみたいだ。かわいいけど、さくらは。
「子どもみたいだねー、2人」
お、美咲さん…じゃなくて、河合さんだ。(河合美咲さんです)
「あはは、そうですね。楽しそう」
「うふふ、仲良いのね。いいなー、青春」
「仲良いですね。河合さんも青春してるじゃないですか」
「お、仲間に入れてくれてありがとね〜。河合さんってなんか高校時代思い出すわー」
河合さん、気さくな方だなぁ。こんな綺麗でフレンドリーってそりゃ智も好きになるよな。
「お。ちょっとちょっと〜、史人くーん?」
あ。智に見つかった。
「美咲さん独り占めすんな〜」
「いや、してないしてない! ほら、進もうぜ」
「私も皆と話したいから」
「そ、そうだけど〜。嫉妬した」
「あはは、ありがと。進もうね」
リア充がイチャついております。リア充と言えば山本さんと弓人くんは…。
「あ、あれ」
「エンゼルフィッシュじゃない?」
「かわいい」
「かわいいね。あっちにクラゲの水槽あるみたいだけど…行く?」
「うん!」
…山本さんが心を開いている。そして、弓人くんが優しい。微笑ましい、これが推しカプと言うものなのだろうか。2人の世界過ぎるけど、まぁ道なりだしはぐれなきゃ良いでしょう。
「史人ー、進むぞ〜」
「おぅ!」
「わぁ、ペンギン!」
さくらめっちゃ楽しそうだな〜。いつもよりテンション高い気がする。
「ペンギンかわいいなぁ。あ、こっち見てる」
「ふーくんとあのペンギン見つめ合ってる〜。ほんとにすっごい見てるね〜」
ペンギンくんよ、俺は今日この子に告白できますかね。(自分次第ですbyペンギン)
「写真撮る〜、ふーくんも入るかな」
「あ、え? 俺映んの?」
「ちょっとこっち見ないで!」
え…。ひどくないですか。
\パシャッ/
「おぉ〜、うまく撮れた! 見てみて〜」
「おぉ、すげぇ! めっちゃ見つめ合ってるな、後で送って」
「うん! ふーくん楽しい?」
お、なんだ?
「うん、楽しい。さくらは?」
「うふふ、めっちゃ楽しい〜! あ、智くんたち進んでる! 行こう行こう!」
智…俺ら2人きりにしようとしてるな。ゆっくり見てて良いのに。じゃあ、ペンギンくん。また会う日まで。次は“彼女”のさくらと来るぜ☆(おぅ、付き合えればな☆byペンギン)
「ちょっと早いけど、飯行く?」
「そうだね、ご飯食べてまた回ろうか」
「じゃあ、カフェにレッツゴー!」
水族館のカフェかぁ。刺身とか出て来たりして…残酷か。
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