140話 〜水族館編〜
「おーい、こっちこっちー」
あ、智だ。え、水族館着くの早くね? 同じ電車…じゃなかったのか?
「あ、こちらが美咲さんでーす」
智嬉しそうだな〜。
「えっと、初めまして。智の友人の史人です」
「史人、固いな!」
「うふふ、初めまして。河合美咲と申します」
「美咲さんも固い!」
おぉ、綺麗な人だな〜。なんで智…って失礼か。って、さくらしゃべんないな。
「さ、さくら。あ、えっと。加藤さくらです! 初めまして!」
なるほど、さくら緊張してるのか。さっきまであんなに楽しみ〜って言ってたのにな。
「さくらちゃんって呼んでいいかな? 美咲です、よろしくお願いします!」
美咲さん…智が惚れる理由なんか…わかります。
「あ、はい! なんでも! 私も美咲さんって呼んでいいですか?」
「えぇ、もちろん!」
「史人はダメだからな!」
「なんでだよ、じゃあ何て呼べば」
「ちょっと、智くん。史人くんも美咲さんとかそんな風に呼んでくれていいからね」
「ありがとうございます!」
あ、智へこんでる。名字…かあいだっけ。“かあいさん”って呼んどくか。
「弓人…あ、後輩ね。弓人って言うんだけど。遅れたっぽくて次の電車で来るって」
お、遅刻か。後輩くんはどんな子なんだろ。
「連絡くれたし、すっげぇ謝ってるし。あはは、彼女さんも謝ってるらしいから許してやって」
「うふふ、気をつけて来なって言ってあげて」
「私も全然気にしないよ〜。楽しみが増すー!」
「俺も大丈夫」
「誰も責めてないし、ゆっくりでいいから気をつけて来いって送っといた!」
後輩くんも彼女さんもどんな子たちなんだろうなぁ。
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