137話

*今回は前回に続いておりません。


「ふーくん、おはよ!」


「おぅ、おはよ」

今日もさくらと元気に登校です!


「昨日“もふ”がね〜」

“もふ”はさくらの家で最近飼われ始めた、モルモットくんです。


「手からエサ食べてくれたの!」


「お、仲良くなってんじゃん。モルモットって何食うの?」


「普段はね、牧草とか〜、ペレットとかあげてる!」

ほぅ、草を食ってるのか。一瞬虫とか食う系かと頭をよぎったけど、草食系男子なんだな。(意味が違う。)あ、でもペレットってなんだ? …生き物?


「へー、草食ってんのか。ペレットって何?」


「なんかー、ドッグフードとかみたいなやつ! あれなんなんだろう」

なるほど、生き物ではない。


「あー、そういうやつか。言われて見ればドッグフードってあれなんだ」


「んー、色々混ざってるって感じだよね」


「ほんとに色々混ざってるのかもな」


「あ、でね。モルモットは野菜も食べるから昨日はキャベツあげたのね」

モルモット…柔らかいところかもしれないが、硬めの野菜をあの小ささで食うとは歯がお強いようで。


「あ、手から食べてくれたってやつ?」


「そうそう! 食べてるときに撫でたりして〜、めっちゃかわいい〜!!」

食事中に撫でるとは“もふ”さぞかし邪魔だったろう。


「俺もそろそろ会いたいな〜、“もふ”」


「“もふ”もおうちに慣れてきたから、ふーくん来ても大丈夫だよ〜」


「まじ! じゃあ今度行くわ、楽しみ〜」

久しぶりのさくらの家も楽しみ。


「ゆみりんとかも誘おっかな〜」

あ、2人きりじゃないのね。いや、ご両親とかはいると思ってたけど。


「そんな何人も来て大丈夫な感じ?」

決して2人がいいと言う意思表示じゃないですよ? “もふ”のことを思っての発言です。はい。


「あー、そうだね。最初はふーくんだけにしよ」

よっしゃ。って、えっと。“もふ”のためによかったー!


「了解、写真でもかわいいからな〜。会えるの楽しみにしとく」


「うん! かわいいからって連れて帰らないでよー?」


「それはどうかな…? 間違ってカバンに入れちゃうかも」


「わー、ふーくん出禁にしよ」


「うそだって、“もふ”に会わせろ」


「あはは、かわいがってあげて〜」


“もふ”初対面、待ってるぞ!

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