恋がしたい君と気づいてもらえない僕

136話

「さくら、皆で遊び行く時の場所なんだけど」

「あ〜、私まだ思いついてなかった！」

うん、考えてなかったのね。大丈夫、俺もそうだった。

「史人もさくらちゃんも考えてなかったんでしょ〜」

「あはは、バレた〜？」

あ、あっさり認めるのね。

「悪い、忘れてた」

「忘れてたって…今日のことだぞ！？ もう、史人おじいちゃんは歳だなぁ」

「頭から抜けてただけだ」

「はいはい。で、俺水族館どうかなって思ったんだよね〜」

「水族館！ 楽しそうだね〜」

「でしょ！ 俺が行きたいなーって思ってるとこカフェもあんのよ」

「わぁ、じゃあ美咲さんとも話し放題だね！」

さくら…食いつきがめっちゃいいな。やっぱ智は乙女心がわかってんだろうな。

「ふーくんは？ どう！ 水族館！！」

俺先に聞いてたんだけどね。

「いいと思う、子供の頃行ったくらいで最近行ってなかったし」

「じゃあ、美咲さん達にも確認したら決定しよう」

「了解〜」

「集合どこで、時間何時にする？」

「んー、カフェって普通に食事もできる感じ？」

「割とガッツリ系もあるし、全然ある！」

「じゃあ午前集まり、昼食べる、夕方解散か？」

「いいね、お昼とおしゃべりは長めにして！」

「あー、混んでたら少しどっか見て戻るもありだな」

「そうだね！ 楽しみ〜！！」

「じゃあ、美咲さん達に確認取れたら連絡するわ」

「了解」

「了解、智くんありがと〜」

「いえいえ、俺ジェントルマンなんで☆」

「あはは」

「ジェントルマンってなんだ」

「意味はわからん☆ でも、かっこいいってことよ」

「…そうだな」

「史人、今の間はなんだよ〜」

「じっくり考えたってことだ」

「うそだー！」

「あはは、2人とも面白いな〜」

「史人と俺は仲良しなんで☆」

「さくらもな」

「えへへ、ありがと！」

水族館…デート（？）俺も楽しみだ。