128話

「おはよ、ふーくん!」

「おぅ、おはよー」

今日も元気に登校です!


「ねぇ、ふーくんバケツプリンって食べたことある?」

「ん? バケツプリン、急にどうした?」

「ないよね〜?」

「あるけど、なんで」

「ないよね…って、え! あるの!」

「おぅ、何か小学生のときに父さんが買ってきたんだよな〜」

何でバケツプリン食べたんだっけなー。

「へー、すごい…!! 美味しかった?」

「んー、普通のプリンだったような…。デカイってとこに目が行きすぎて味は覚えてないんだよなー」

「そっかー、バケツプリン食べてみたいな〜って思ったんだけど大きい分美味しくないのかなーって思って」

「あー、小学生の俺的には美味しい美味しいって食ったと思うぞー」

「そっか! じゃあ買おうかな〜」

「1人で食うの?」

「違うよ〜! 私が食べたいのもあるけど、パパがプリン大好きだから誕生日に買おうかなーって!」

あー、もうすぐさくらのお父さんの誕生日かー。

「いいじゃん、お父さん喜びそうだな〜、あ!」

「ん? どうしたの?」

「そっか、俺がプリン好きで…俺のために父さんが買ってきたんだったなー」

「あ、小学生の時のバケツプリン?」

「そうそう、結局デカすぎて食いきれなくてほぼ父さんが食べたんだよな〜」

「あはは、そんなに大きいんだー! 楽しみになってきたー!」

「お父さん、喜ぶといいな」

「パパなら全部食べちゃうかもね!」

「あはは、分けてもらえるといいな!」

「うん! よーし、学校着いたら注文しちゃお〜」

「仕事が早い!」

「でしょ〜」

「出世しちゃうな」

「うん、もう社長」

「あはは! すご過ぎだろ〜!!」


久しぶりにプリン食いたいな。帰りに自分と父さん、母さんの分買って帰るか!

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