127話

山本さん宅で話したり遊んだりと休日を満喫しまして、さくらと帰宅中です。

「いや〜、楽しかったな」

「うん、そうだね〜」

…あれ、さくらテンション低いか? 体調悪かったりしたかな。

「さくら体調悪い?」

「え? いや、全然大丈夫! 考え事…しちゃってた!」

「そ、そっか」

テンション下がるような考え事ってなんだ…? あ、考え事してて適当に返事しちゃったってことか!

「皆で料理するってのもいいよな、美味しかったし!」

「そうだね! ねぇ、ふーくん大丈夫?」

…? え、俺? 何が大丈夫なんだ?

「お? 何が?」

「あ、えっと。…元気?」

え、なになに! 俺めっちゃ楽しんでたし、今も元気だよな!?

「え、うん。元気だよ?」

「そっか、よかった」

えー、なに! どうしたんだ、さくらー! あ、もしかして…

「俺一緒に料理してなかったからか?」

「え? あ、うん! ふーくん不器用って言ってもほんとはやりたかったんじゃないかなー! って思ったの〜」

何かちょっと間があったけど…、まぁ俺は元気だしなぁ。元気なさそうに見せちゃってたってことか。さくらの隣に入れたら俺はいつだって元気だぜ☆ なんてな。だっせぇ、智みたいだったな。(だっせぇって言った後に俺みたいとか言うな!by智)

「まぁな〜、俺も次は料理してみるか!」

「うふふ、楽しそう! ふーくんも頑張ってみよー!」

「おぅ、母さんの手伝いでもして上手くなってやるぞー!」

「あはは、頑張れ〜! 私ももっと料理勉強しようかなー!」

「お、いいじゃん! お互い頑張ろうな」

「ふーくんも頑張らないと置いて行っちゃうからね〜」

「な…なんだよ、俺が置いて行っちゃうからな!」

「あはは、期待してる!」

「俺は本気だからな〜」

「私だって負けないもーん!」


さくらすぐ元気になったし、俺が元気ないように見えただけか? このままずっとさくらの隣で笑ってたいな。

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