125話
前話に引き続き、山本さん宅でご飯中です。
「花ちゃん料理得意ってイメージ通りだな〜! 私も得意になりたいから教えてもらいたい〜」
「いえ、得意だなんて…。でも、是非また一緒に作りましょう!」
「私も教わりたーい!! こんなに美味しい料理作れたら花ちゃんの恋人になる人は幸せだねー!」
「そうだねー、幸せ者!」
「いえいえ…」
「よく連れてきてくれる恋人さんも喜んでいるものねぇ」
「ちょ、ちょっとおばあちゃん…!」
\え。えぇぇ!/
「え、花ちゃん彼氏いたの! 知らなかったー!」
まさか、山本さんに彼氏が…いや、失礼だよな。ってか俺のこと好きなんだと思ってたの恥ずかしすぎるぞ。
「ここのリア充率の高さすげぇな」
「智。俺へのいやみか…」
「ち、ちげぇよ! すごいな〜って」
…絶対いやみだ。
「別にこうして青春してたらリア充だろ」
「そ、そうだな。史人! わぁ〜、皆リア充ー!」
わざとらしい…。でも、皆リア充だろ…?
「ふーくん、すねないの〜! ほら、恋人いない仲間同士頑張ろうって!」
…さくらが彼女になってくれたら解決するよ?
「すねて…ねぇし」
「史人ー、ごめんなー!」
「それより!」
それよりってひどいな!
「花ちゃんの恋人さん、どんな人なの?」
ゆみさん、さすが。今気になるにはそこでしたね!
「い、いや…。えっとこういう話苦手で…」
「そっか、ごめんね〜」
「うふふ、花の恋人さんは素敵な方よ。よく笑って花の話も楽しそうに聞いているよ」
「お、おばあちゃん…!!」
あ、山本さん照れてる。珍しいな〜、彼氏さん大好きなんだなー!
「へ〜! めっちゃいい人そう!」
「あ、今度皆で出かけようって話してるから花ちゃんと彼氏くんも来ない?」
「え…」
「あらぁ、いいじゃないの。一緒に行ってきなさい!」
「えっと、予定があったらお願いします…! あの か、彼氏の予定にもよるのですみません!」
“彼氏っていうのにも照れてる…。 か、かわいい!!” 満場一致の意見のようです。
「うん、そうだよね! 詳しく決めて予定あったら行こうね〜」
「ってか人数多すぎてそもそも予定合うか微妙」
「あー、それもそうだよな〜。たく賢い!」
「…たぶん皆思ってたよ」
「あれ、そう? まぁ、俺の“彼女”美咲さんの都合を尊重して決めよう!」
「いや、なんでだよ」
「そもそも美咲さんに会いたいって話だっただろ〜」
「あはは、確かにー! 美咲さん合わせでいいんじゃない?」
「賛成ー! 行けない人かわいそうみたいにならないしね〜」
「じゃあ、そうするか…」
よく考えたら大人数だし、俺とさくら以外付き合ってるって…異常じゃね? え、俺ら付き合えば良くね?
「うふふふふ」
「あ、おばあちゃん。ごめんね、置いてけぼりにしちゃった!」
「うふふ、いいのよ〜。楽しそうねぇ。お土産話楽しみにしてるわぁ」
「めっちゃ楽しんで持ってくるから待っててー!」
「まだ日程も決まってないのに」
「まぁまぁ! 楽しみってことじゃん?」
「まぁ、うん」
「皆で青春するぞー!」
\オー!/
「あはは、ダッサーい!」
「でも、青春するぞー!」
また楽しいイベントが俺を待っているみたいですね。さくらと付き合えたらもっと楽しいんだろうな…。
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