124話

今日は皆で山本さん宅に来ています。

「花ちゃん、おばあちゃんありがとう! 皆で料理楽しいね〜」

「うふふ、私の方がありがとうだよ。花とお友達と素敵な日々を送れているからねぇ」

「おばあちゃんもこう言ってるし、私は皆さんと過ごせてすごく幸せです…!」

「わーい! 私も幸せ! あ、これどう切るの?」

「これはねぇ…」

ご覧の通り皆で山本さん宅キッチンを借りて料理をさせてもらってます! キッチン…広いなぁ。

「ねぇ、智くんそれとって!」

「あ? それってどれ!」

「それ、そこの…」

「はい」

「あ、たく! ありがと〜」

あっちは智がカップルに挟まれて寂しそうです。

「史人〜、カップルがイチャイチャしてるよ〜」

「あはは、頑張れ!」

「智くーん、これ皮むいてー!」

「はーい」

そんな俺は不器用なので洗い物担当ってとこです。今日は肉じゃがと味噌汁、ほうれん草のお浸しを作るみたいです。THE 和食! お腹空いてきたな〜。

「相澤さん、洗い物変わりましょうか?」

お、山本さん。優しいな〜。

「大丈夫だよ、俺不器用だから洗い物が似合ってるし」

「そうですか、じゃあお願いします」

「花ちゃん、史人は洗い物担当だから気にしなくていいんだよ〜!」

「智に言われるとむかつくな!」

\あはは/

「洗い物の料理の大事なお仕事だから、相澤さんありがとうねぇ」

「いえいえ、頑張っちゃいますよー! どんどん持ってきてくださいねー!」

\あはははは!/

皆でわいわい料理をする、調理実習みたいで楽しいな〜。俺は洗い物だけど。


「わぁ、美味しそうにできた〜」

「いっぱいだね、食べ切れるかな〜」

「あら、皆さんが来ているからって作りすぎてしまったわねぇ」

「男子陣ファイト!」

「マジか、でもうまそうだからいくらでも食えそうだな!」

「あはは、智くんすごい!ふーくんもいっぱい食べな〜」

「俺ほぼ洗い物しかしてないけど」

「洗い物疲れたでしょう、相澤さんもたくさん食べなさいね」

「ありがとうございます」

「それじゃあ、皆さん紙コップを持っていただきまして」

「おぉ、智が音頭取るのか!」

「えぇー、楽しく料理をしてきましたが、きれいに食べるまでが料理です」

「それも料理なんかい!」

「美味しく楽しく食べましょう、カンパーイ!」

\カンパーイ!!/

「美味し〜、おばあちゃんと花ちゃんさすがだねー!」

「えへへ、さくらちゃんありがとう。でも、皆の力だよ。おばあちゃんが料理上手なのもあるけどね」

「うふふ、嬉しいことを言ってくれるねぇ。こんなにたくさんの人とご飯を食べるのはいつぶりかねぇ。こちらこそありがとうだよ」

「味噌汁最高!」

「あはは、智自分が一緒に作ったからって」

「自分で作ったもんってめっちゃうまくね? ほうれん草も肉じゃがも最高だけどなー!」

「美味しい」

「本当に美味しい〜、私からも山本家ありがとうございますー!」

「家で一括りにした〜、あはは」

「いえいえ、また一緒に作りましょうねぇ」

「ぜひ!」


皆で作るご飯はとても美味しくて、次に作るときは下手でも俺も手伝ってみようかなと思いました。

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