第88話

「おはよ、史人〜」

「おぅ、智。おはよ」

「あ、あれ。山本さんじゃね?」

「あ、ほんとだ」

「お前探してんじゃね?」

今日も来るなんて…俺愛されちゃってます?

「あー、そうかも。行くか…」

\さくらちゃーん! 呼ばれてるよ〜/

「はーい! あ、花ちゃんだ〜! おはよ!」

…俺じゃなかったー! うん、恥ずかしい。自惚れたわ。


「さくらさん、おはようございます」

「どしたのー?」

「これ…昨日忘れませんでしたか?」

「あ! 私のハンカチだ! ありがと〜」

「いえ、届けられてよかったです」

「あ、ちょっとまってて。ゆみり〜ん!」

「んー?」

「この子、花ちゃん! 仲良くなったの〜」

「わぁ、かわいい子ー! ゆみって言います、よろしくね」

「あ、よろしく…お願いします!」

「ふふ、タメ口でいいよ〜」

「えっと、ちょっとずつ慣れるので…今は敬語で…」

「そっか! 無理しなくていいよ〜」

「はい、ではそろそろ…」

「お、もうホームルームになる! またね」

「花ちゃん、またねー!」

「はい、また」


「史人に会いにきたんじゃなかったんだな」

「おぅ」

「女子たち仲良くなんの早いなぁー」

「おぅ」

「おーい、史人ー? 俺の話聞いてるか?」

「おぅ」

「絶対聞いてないじゃん!!」


さくらたちが仲良くなって、楽しそうに話してるの癒されるなぁ…。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る