第87話

「こんにちは!」

「あらぁ、お友達もご一緒で。ゆっくりして行ってくださいね」

今日は俺と智、さくらの3人で山本さんのお宅にお邪魔しています。

「俺たちもすみません!」

「いえいえ〜、若い子たちと話せるの楽しみにしてたわ〜」

「ありがとうございます! 私、おばあちゃんが好きだって聞いたので…」

さくらはお饅頭を持ってきたようでカバンから取り出し始めた。

「お饅頭! どうぞ!」

「あらぁ、ありがとう」

「いえいえ〜」

「さぁ、あがってあがって」

\お邪魔します!!/


お茶を入れてくれていた山本さん(孫)も一緒にお茶会が始まりました。

「智さんとさくらさんと言うのねぇ」

「はい! 俺たち幼馴染なんです」

「素敵ねぇ〜、花とも仲良くしてあげてほしいわぁ」

山本さん(孫)の名前は花さんです。

「おばあちゃん…そういうのはいいから」

「私、花ちゃんとお話ししてみたかったのー! よろしく!」

「あ、よろしく…お願いします」

「俺もよろしくな」

「はい、よろしくお願いします」

「うふふ、じゃあかるたでもいかがです?」

「いいっすねー! やりましょ!」

「やりたいですー!!」


「犬も歩けば…」

「はい!」

「あらぁ、さくらさんお上手だわぁ」

「えへへ、花ちゃんといい勝負〜!」

「負けませんよ」

さくらはもちろん、山本さんも楽しそうだ…。

「猿も木から…」

「はい」


「2人早すぎだろー! 俺3枚しか取れなかったぞ」

「智…俺なんて1枚だぞ」

「うわぁー! 花ちゃんの方が多い、負けた…」

「うふふ、さくらさんもお上手でした」

かるた…だよね? というか2人めっちゃ仲良くなったな。


その後もたくさんお話しして日が暮れてきました。

「あら、もうこんな時間ね」

「もう帰るのか〜、楽しかったのにー」

「嬉しいわぁ、またいらっしゃい」

\はい、ぜひ!/

「さくらさん、学校でも話しかけても…?」

「もちろん! ゆみりんも一緒に、あっ。ゆみりんって私の友達ね! 仲良くしてねー!」

「はい! ありがとうございます…!!」

さくらと山本さんほんと仲良くなったな…。

「じゃあ、また。ありがとうございましたね」

「気をつけてね〜」

\はーい、また〜/


すごく楽しい1日でした。


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