第四章 第四部 追憶:襲われた理由

 結局、スキナベはその夜、帰って来なかった。

 翌朝早く、楽団の使いがスキナベの着替えを取りに来た。ジーンは着替えと共に短い手紙を使いの人に預けた。


『大切なお話しがあります。出来る限り早く、どうかお帰りください』


 これだけを使いに託した。

 ジーンは仕事に行く準備を終え、窓辺に腰掛けて遅い朝食を取った。カーテンをずらし窓の外を見ると昨夜の雨は嘘の様に、青空が見えていた。

 表通りに続く道の角に人影が見えた。

 ほんの一瞬であったが、確かにこちらを伺うような素振りを見せていた。しかも、ジーンがカーテンを開けた瞬間に隠れるように姿を消した。

「……」

 ジーンは、窓辺から離れ大きな紙袋に昨夜のバイオリンを入れ、その上から大きなタオルと古着をつめた。窓辺にそっと近づきカーテンの隙間から外を見る。やはり角のところで一人の男がこちらを伺っていた。見たことのない人物。 メガネで顔を隠しているように見える。

 この二~三日前から、不信な人物がうろついてると大家さんが言っていたのを思い出した。何一つ盗まれて困る物はなかったが、スリムから預かったバイオリンだけは守りたかった。

 ジーンは大きな袋を持って家を出た。なるべく角の方を見ないように心がけた。路地から大家さんの家の裏木戸を開けて中へ入って行く。この時間は決まって裏庭に居るのを知っていたジーンは、玄関先に回るより、確実に早く大家さんに会えるのが解っていた。

「おはようございます」

「ああおはようジーン。どうしたの? 裏からなんて珍しいわね」

「すみません。お願いがあって」

「何かしら? ジーンのお願いなんてドキドキするわ」

 ジーンは大きな紙袋の中のバイオリンだけを取り出した。

「これを、今日だけ預かってほしいんです」

「これはバイオリンね。どうしてかしら?」

「すみません。今夜、必ず取りにお伺いします。それまでお願いします」

「わかったわ。心配なしに仕事へ行ってちょうだい」

「ありがとうございます」

「どういたしまして」

 ジーンは大家に深く頭を下げると、裏木戸を抜け路地に出た。

 路地の角には男はいなかったが、表通りに続く角を曲がると、反対側に車が一台止まっていた。中には数人の人影が見えた。

 ジーンはそのままホームの店へ急いで向かった。


 昨夜の雨で、道の所々に小さな水溜りが出来ている。

 雲は走るように水溜りの中を流れていた。

 ホームの店は変わらず閉まっていた。

 カーテンの隙間から中を覗くと、まるで嵐の後のようにぐちゃぐちゃに散らかっていた。

「まぁ大変」

 ジーンは驚きのあまり振り返りもせずに、仕事先のパン屋へ急いだ。

 いつもの様に列を作って待っている人々ではなく、店の前には人だかりが出来ていた。

「おはようございます……」

 ジーンは誰ともなしに、挨拶をしてみた。すると数人が駆け寄ってきた。

「ジーン、聞いたわよ。あなたは大丈夫なの?」

「何がですか? 何かあったんですか?」

「知らなかったの? 夕べ遅くに強盗がお店に入ったんですって、それでマスターは大怪我で今警察に行っているわ」

「強盗?」

 ジーンは急いで店の中へ入った。

 店内はパンの材料の小麦粉や卵が散乱し、それは酷い散らかり様だった。ホームの店と同じだった。ちょうどその時、警察官がやってきた。

「すみません。今はまだ、中には入らないでください」

 数名の警官らしき人が、入り口から人を遠ざけた。そして、別の人間がジーンのそばへやってきて尋ねた。

「私は王室神官のアレク・オワイランです。あなたは?」

 この国には厳密に警察が二つ存在する。一つは一般的な警察ともう一つが国家レベルの捜査をする王室審問室。神官とはその中でも上級の審問官で警察機構のトップと言っていい存在であった。

「あ、はい。この店の従業員のジーン・ハンナです。それでマスターは?」

「ジーンさんね。スリムさんなら大丈夫ですよ。ただ、しばらくパンは焼けないかもしれませんけどね」

「それで今どこに?」

「もうすぐこっちに帰ってきます」

「そうですか……」

「ちょっと、質問させてもらってもいいですか?」

「あ、はい」

「ありきたりなんですが、不信人物とかご覧になっていませんか? 他にトラブルとか。小さなことでも構いませんので」

 ジーンは昨夜の事を言おうかどうか迷っていた。

「特に何も」

 その時、スリムが帰ってきた。入り口の人垣をかき分けて店に入ってきた。

「マスター!」

「ああジーン、心配かけたね。大丈夫だから」

 スリムは手を三角巾でつり、頭も包帯を巻いていた。


「散々な目にあったよ。昨日、ジーンの家から帰ってきたら、誰かが店に忍び込んでいた所に出くわしたんだ」

 アレクが頭をポリポリかきながら、口を挟んだ。

「昨夜はジーンさんの所へいかれていたんですか?」

「はい、友人に頼まれ事をされて」

 ジーンは思い出した。

「アレクさん、そのマスターのお友達のお店も荒らされてる様なんです」

 スリムは驚いたように聞き返した。

「ホームの店までやられたのか?」

「さっきこっちへ来る途中に店を覗いたら」

 アレクが手を上げて言葉をさえぎった。


「申し訳ありませんが、最初から教えていただけませんか? そのお友達とは誰ですか?」

「すみません。ホームってあだ名で呼んでいますが、本名はニコラス・ストラディバリウスです」

「で、そのニコラスさんのお店ってどこにあるんですか?」

「はい、前の道を一筋戻って、路地を入った所にある古物店です」

 アレクは、場所を若い警官に教え捜査に行くように命じた。

「昨夜のことを、少し詳しく教えていただけませんか」

「いつもは店に八時くらいまでいますが、昨夜は帰る用意をしていた時に、ホームが突然やってきたんです。バイオリンをジーンに渡してくれと頼まれました」

「それが先ほどの、頼まれ事なんですね」

 アレクはメモを取りながら聞き返した。

「はい、自分で渡しに行けば良いと言ったんですが、自分は急いで行かなければならないところがあるからと、すぐに出て行きました」

 アレクはまた、頭をポリポリかいている。

「他には何か?」

「特には。そうだ。帰り際に『運命が結ばれた』 って。僕には、何のことかわかりません」

「運命が結ばれた。うーん。スリムさんは、その後は?」

「ホームの態度が気になっていたので、すぐにバイオリンをジーンの家に届けました」

「態度ね。ところでそのバイオリンはジーンさんの持ち物なんでしょうか?」

 ジーンは少し間をおいて答えた。

「違います。ホームさんのお店に置いてあったのを私が欲しいって言いましたが、預かり物だからと譲っていただけませんでした」

「ちょっと待ってください。ジーンさんが譲ってくれと言ったものは預かりモノだと断っておいて、なぜ突然ジーンさんに渡すことにしたんでしょうね?」

「……。それは、わかりません」

「そのバイオリンは今どこにあるんですか?」

「今は、信頼できる人に預けています」

「それは、また、どうして?」

「何となくなんですけど、誰かに見張られているような気がして、二~三日前から変な人がうろついてるって聞いていたので」

「なるほど」

 その時、先ほどホームの古物店に捜査に行った警官が戻ってきた。アレクの耳元で何かを伝えている。

「ニコラスさんのお店も荒らされていた様ですね」

「ホームは居ましたか?」

「店の中が荒らされているだけのようですね。あとでそちらにも行きますので、詳しくはその後でないと解りませんね」

 アレクは、報告に来た警官に、何か囁いて、話を続けた。

「あぁ、先ほどの続きですけど、ジーンさんのお宅へ行ったのは何時頃だったのでしょうか?」

「正確には解りませんが、九時はなってなかったと思います」

「何時くらいまでいたんでしょうか?」

「一時間くらいか、もっと短かったかもしれません」

「ジーンさんは覚えていますか?」

「正確には。マスターがお帰りになった時、雨が強く降ってきたのを覚えているくらいで」

「いい事を思い出してくれましたね。それでだいたいの時間はわかります。それでスリムさんは、まっすぐにこの店に帰って来たんですよね?」

「はい、雨宿りをしながらなので、二十分くらいはかかったと思います」

「店に帰ると鍵が開いていた。不信に思っていたところを襲われた。こんな感じでしょうか」

「はい、その通りです」

「大体解りました。今日一日、このままでお願いします。捜査が終わるまで入らないように。ああ、ホームさんのお店もこの後に捜査に行きますので。あとジーンさんのお住まいを教えておいて下さい。後で、お聞きしたいことがあるかもしれませんので。今日はお二人ともご自宅にいてください。何かあれば私の方までご連絡ください。それでは」

 アレクは店内に消えていった。


 野次馬から色々と質問されたが、別の警官が、自宅待機を命令的に伝えに来たのを合図に、二人はそれぞれの家路についた。

 ジーンは警官二人に護衛され、を自宅まで送ってもらった。初めての経験に、頭は混乱している。どの道を通って帰宅したかも覚えてない程だった。

 路地を曲がったところで大家さんに出会った。

「ジーン何かあったの?」

「マスターが夕べお店で襲われて」

 大家は手で口を覆って驚いた。

「まぁ!」

 警官が話しに割り込んできた。

「ジーンさんこちらの方は?」

「家の大家さんでエマヌエルさん。こちらは警察の方です」

 大家は、深々と頭を下げ

「セシル・エマヌエルです」

「それで、バイオリンは?」

「私がお預かりしていますよ」

「アレク神官からお預かりするようにと申し付けられております。預からせていただけますでしょうか?」

「アレク?」

「はい、構いません。でも、すぐに返していただけるんでしょうか?」

「ジーン大丈夫よ。アレクなら」

「大家さん、アレクさんをご存知なんですか?」

「ええまぁ、少しね。ちょっと待っていてくださいね、持って来ますので」

 そう言って大家は、家の中へ入っていった。

「ところで、ジーンさんは、お一人でお住まいなんですか?」

「いいえ、ソロディン・スキナベと言う男性と同居しています」

「え、あのバイオリン奏者のスキナベ氏ですか?」

「そうですが、何か?」

「いえ、とんでもない。我々も、王室演奏会を楽しみにしていますので」

 大家のハンナが、バイオリンを持って戻ってきた。

「これが、そのバイオリンです」

「中を見させていただいていいでしょうか」

「どうぞ」

「これで間違いないでしょうか?」

「はい、このバイオリンです」

「では、確かにお預かりいたしました。ジーンさん、できれば今日一日訪問者にはくれぐれも注意をしてください。しばらくは我々の仲間も近くで待機していますので、何かあったら必ずすぐに知らせるようにしてください」

「解りました。そうします」

「後ほどまた、アレク神官が来られると思います。その時はよろしくお願いいたします。それではご苦労様でした。お帰りいただいてかまいません」

 ジーンは、三人に背を向けて部屋の方に急いだ。背中で警官達とハンナが話しているのが聞こえたが、何を話しているのかまでは意識できなかった。


 その日の夜遅くにスキナベが帰ってきた。

 ジーンはこれまでのことをできる限り詳しく話した。スキナベは、ただの一度も口を挟まずにだまって聞いていた。

「そんなに色々あったんだ。ごめんよ、一緒にいられなくて。心細かったろうに」

「ううん、大丈夫」

「明日は一日家にいるよ」

「本当! 練習とか大丈夫なの?」

「ああ、みんな休みにしたよ。家でもバイオリンくらい弾けるしね」

「まぁ、どうしましょう。良くないことが続いていたから、とってもうれしいわ」

 二人はワインとチーズで、夜遅くまで話しこんだ。


 翌日、遅い朝食を取っていた時に、ドアがノックされた。

 昨日の事があったので、ジーンの顔は一瞬曇ったように見えた。

「いいよ、ジーン。僕が出る」

 そう言ってスキナベはドアまで向かった。

「はい、どちら様ですか?」

 ドアの向こうから快活な声が聞こえてきた。

「アレクです。王室神官のアレク・オワイランです」

 スキナベはジーンをちらりと見た。ジーンも、ドアの所まで近寄ってきた。

「はい、今開けます」

 スキナベは、閂を外し、ドアをあけた。そこにはにこやかに微笑むアレクが一人で立っていた。

「すみません。朝早くに」

「昨日は、ありがとう御座いました」

 ジーンは深く頭を下げた。

「さ、お入りください。何かお飲みになりますか?」

 スキナベはアレクを招き入れ、テーブルに誘った。

「お食事中だったんですね。申し訳ありませんでした」

「いえ、もう終わりましたから、さ、どうぞお座りください」

 ジーンは白い花柄のカップをアレクの前に差し出した。

「紅茶しかないんですが」

「いえいえ、お構いなく」

「昨日はジーンが、大変お世話になりありがとうございます。僕がソロディン・スキナベです」

「あ、すみません。王室審問室神官のアレク・オワイランです。宜しくお願いいたします。」

 簡単な挨拶が終わり、二人は椅子に座った。ジーンもテーブルを片付け終わり、椅子に座った。

「ところで、今日は?」

「はい、ちょっと事件が見えてきたので、その報告とバイオリンをお返しに来ました」

「それはありがとうございます」

 アレクは黒いバイオリンケースをテーブルに置いた。

「確認だけお願いいたします」

 そう言ってケースの蓋を開けた。

 スキナベが使っているものより随分とくすんだ感じの色合いで、時代を感じさせるものだった。

 ジーンはにっこり微笑んでスキナベを見た。

「間違いないです。このバイオリンです」

「では、確かにお返ししました」

 スキナベの目はバイオリンに釘付けになっている。そんなスキナベを見ながらジーンは言った。

「それで、事件の方で何かわかりましたか?」


 アレクはいつものように頭をポリポリかきながら呟いた。

「わかったと言うほどではないんですが、二件とも何も盗られていないことと、スリムさんのお店よりホームさんのお店が先に襲われていたのが解ったくらいですね」

「なぜ、ホームさんのお店が先だとわかったんですか?」

 アレクはまた、ポリポリ頭をかきながら言った。

「雨ですよ」

「雨?」

「ええ、ホームさんのお店の中がびしょびしょに濡れていたんです。スリムさんの話では帰る途中で雨は止んでいたそうなんです。事件の夜、ちょうどジーンさんとスリムさんがこの部屋でお会いになっている時間、雨が降っていませんでしたか?」

 アレクは微笑んでいる。神官と言えば、位も高く、様々な特権を与えられている役職である。その上、王室審問室は、さらに上位職であり、王室直属の最上位の神官である。しかし、アレクには横柄さも高圧的な所はまるで感じられない。親しみやすく優しささえ感じる。

「確かに。ちょうどお話を伺っている時に降りだしていました」

「犯人は、ホームさんのお店を襲い、目的の何かを探して見つけられず、スリムさんの所へ行った。この時は、まさかスリムさんが店に帰って来るとは思っていなかったんでしょうね」

「犯人の目的は何でしょう」

「そのバイオリンですね」

「えっ?」

「間違いはないでしょうね。そのバイオリンを追いかけていたと言っていいでしょう」

「……」

 自分はまったくの無関係だと思っていたジーン。アレクの言葉が、重くのしかかる。

「ご心配なく。昨夜より、常に監視をつけています。犯人が近づいてきたら、すぐにわかりますからね」

「でも」

「勿論、お二人の安全が大前提ですから、間違っても危害が及ぶようなことにはならない様、最善を尽くします」

「……」

「バイオリンを狙っていると分かった以上、こちらの対応も限定できますからね。お任せください」

「……」

「大丈夫だよジーン。心配しないで。アレクさんが任せてくれっておっしゃっているのだから。任せておけば良い。僕たちが心配していても仕方がない」

「そうよね。神官のアレクさんが守ってくれているんだから、これ以上安全なことはないわよね」

「そうだよ」

 不安な気持ちが、完全に拭い去られたわけでは無かったが、スキナベとアレクのおかげで、随分と安心感が増したジーン。微笑む二人に、ジーンも笑顔で答えた。

「本当にご協力感謝いたします。実は昨夜からずっと二人体制で警備をしております。今後もこの状態で、お二人の安全は守りますのでご心配なく。しばらくはお二人ご一緒に行動していただけるとありがたいです。別々になりますと、警備が手薄になるので、もし別行動される時は、あらかじめ伝えていただけるとその分増員しますのでお願いします」

 スキナベは、笑顔で頷き、ジーンは小さくため息をついて、緊張が和らいだ。

「わかりました。ありがとうございます」

「では、私はこれで、何かあったら近くに必ず警備のものがいますので呼んでいただければ結構です」

「本当にありがとうございます」

「女王陛下の大切なゲストですからね。僕たちもできる限りのことはやるつもりでいますから、安心してください」

 アレクは二人に頭を下げ帰っていった。

 スキナベとジーンは窓辺のテーブルに戻った。バイオリンのケースは蓋が開いたまま。窓の外にアレクが見えた。私服の警官らしい人物二人に何か話していた。

「ジーン、弾いてみてもいいかな」

「勿論よ、聞かせて!」

 とても古いものではあるが、きめ細かに手入れされ、状態は最高のようであった。

スキナベは壊れ物でも触るようにゆっくりとバイオリンを持ち上げ弓をあてた。鳥肌が立つ様な響きが部屋中に充満した。

 森の奥深くからつむぎだすその音色は、心を揺さぶるのに充分な力を備えていた。

「これはすごい。今までこんな音色を聞いたことがない。ジーンこのバイオリンは誰の作品なんだ?」

 スキナベはバイオリンを見つめながら言った。

「ホームさんが誰かから預かっているって言っていたけど、誰の作品かは聞いていないわ」

「ホームさんって古道具屋のご主人だったよね」

「ええ、マスターが、ホームさんは元々バイオリン職人でクレモーナのストラディバリウス家の一人だって」

「何だって! ストラディバリウス?」

「ホームさんがよ。そのバイオリンがストラディバリウスとは言ってないわよ」


「いや、間違いなくストラディバリウスだよ。ストラディバリウス一族は、一族が作ったものしか決して触れないと言われている。ホームさんがこのバイオリンの修理にクレモーナに行っていたのなら、このバイオリンがストラディバリウスに間違いない。すごいよ、ジーン。すごい!」

 二人はまるでダンスを踊るように抱き合って喜んだ。


 同じ頃、アレクはジーンたちの大家であるセシルの家にいた。

「アレク、わかっているとは思いますが、何があってもお二人を守りなさい」

「はい、おば様」

「お二人は数奇な運命の下にやっと結ばれるのです。もし何かあれば、私はあなたを許しませんよ」


「はい、おば様」

 セシルの顔は穏やかではあるが、有無をも言わせぬ威信のようなものがあった。

 いつもの優しい眼差しは影を潜めたままだった。



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