ラブストーリーは突然死
カンオケに肩までゆっくり浸かった御婦人に口説かれた事があります。
籍入れて遺言状書かせて即バツイチになれるなら願ってもないチャンスでした。
が、アレは首から上はなかなか沈まないしぶとさを持ってそうだったので遠慮しておきました。
やっぱ、男の夢としては、1.出会い、2.結婚、3.遺言状、4.葬式、5.大富豪ってのがイチバンですよね。介護なんかしねーっつーの!
それはそれとして、十数年前の話になるのですが、激務が続いて体中が悲鳴をあげていた時期があります。
コレはもう無理!と思い、マッサージをして貰おうと思いました。
でも、ボクは行きつけがあるワケでもなく、同僚にはプライベートでは見捨てられた存在でもあったので良い店がどこかもワカリマセンでした。
仕方なく街を歩いていて辿り着いたお店。手抜きクリニック。
手抜き?ダメじゃね?とか思ったのですが、名店ほど謙虚な店名にする事もあると考えて入店。
出てきたのは女性。妙齢の女性。嫌な予感。自分ピーンチ!的な勘が働く。
「オニサンフクヌグネ」
おい!しかも外人かよ!大丈夫か俺?
しかし、体は悲鳴をあげるくらいにガタガタ。マッサージしてくれるなら何でもいいか。
マッサージは続く。凝り固まり過ぎてギチギチな体にはあまり効果ない。というかコイツ本気で手抜きしてやがる。
怒りの顔マネ:北京原人をしてみるが、全く効果無し。軽く敗北感を覚える。
「オニサンヨツンバイナテヨ」
なぬ?四つん這い?何故?疑問に思いつつ脳の回路が焼き切れたボクは言葉のままアッーーーーーーーー!
このババア!ナニ勝手に俺のホルスタイン棒搾ってんだよ!一番搾り汁出ちまうだろうがコラ!
「オニサンコレイジョウサービスナラ1マンエンヨ」
知るか!ふざけんな!ちゃんとマッサージやれやコラ!出るトコ出るぞオラ!
「テンチョーヨブヨ。Snakehead」
What?すねえくへっど?ノーノー!ボクオトナシクスルヨ。1マンエンモッテナイカラ、アナタコノママテデスルOK?
こうしてボクは人生で何度目かの敗北を喫したのであった。
手抜きクリニック・・・確かに手抜きだったが・・・
危険なラブストーリーをしたら突然死デシタネー。アブナカタヨー。
教訓:下調べは入念に
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