ダザイって何者なんだろう。
黒っぽい甲虫で水の中が好き?っていう程度の情報しかない。
でも、なーんか気になる存在で。
死んだのか、これは何番目のダザイなのか…
ちっぽけな虫けらなのに、色んなドラマがある。
水槽の中って、おっしゃる通り小宇宙みたいな感じでこぢんまりと生態系が出来上がってる。
張り付くスネイルのパクパクする口を見たり、ツマツマしてるエビも色んな動きするし、見てて飽きない。
それぞれ役割があって、決して無駄な命ではないのだ。たぶん。
そんな生態系に紛れ込んだダザイという謎の虫の生き様。時にふてぶてしく、時に残酷だが、何度も蘇り作者を喜ばせてくれる。
他にクモ達も彩りを添え、作者の想像力をかきたてる。
水槽の主役であるザリガニに関する事故を乗り越え、それでもなおダザイへの思いは尽きることはない。
ちっぽけな虫けら、ダザイ。読者はこの奇妙な魅力の虜になること請け合いである。