こどもくんと大人ちゃん

佐藤陽太郎

第1話 こどもくんと大人ちゃん

「あーーー!疲れたっ!!!」

社会人になり早2年。

子供に戻りたいと思う。

皆はどんな時に子供に戻りたいと思う?

前まで楽しかったゲームが楽しくなくなった時とか。

休みが休みじゃなくなった時とか。

社会の荒波に飲まれたときとか?

きっと大人が子供になりたい理由なんて星の数以上あるだろう。でも、もう、子供に戻りたいと思っちゃってる時点で大人になってるんだなぁと思うと寂しくなっちゃう。

でも、大人でも、まだやっぱり子供の頃の気持ちのままでいるのは別にいいよね。

「いいとおもうよ!!」

「人の心を読まないでよ子供くん。」

「だってかみさまだからわかっちゃうんだもん!」

「意味はわかってないでしょ」

「えー!わかるよ!すごくかなしんでしょ!!」

「ざっくりしすぎ」

この子は子供くん。

この子は突然現れた。

「ぼくはこどもくん!!ぼくのおせわよろしくね!おとなちゃん!!」

この子は自分を神様と名乗った。

あの世にもこの世と同じように法律みたいな決まり事があるらしい。

神様はなくなった子供が順番になるらしい。そして、そのお世話係としてあの世の市役所みたいな所が、この世の中から審査して子供神様の世話係を任命するというらしい。

子供にしてはすごい話するな、と思いつつそんな話は信じてなかったし、誘拐事件になる前に警察に通報しようとしたら

「んじゃあ、よげんするね!いまねおとなちゃんのおともだちからあかちゃんできた!っておはなしされるよ!!」

訳の分からないことを言い始めたな。

と、思ったすぐに友人から連絡が来ておめでた報告された。

その後も色々ありえない事まで話され、彼と住むことにした。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

こどもくんと大人ちゃん 佐藤陽太郎 @satousoutarou

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ