第7話

 3月、新型コロナウイルスの影響により、卒業式は規模を縮小した形ではあるものの無事に挙行され、大学を卒業した。4月からは社会人として歩み始めた。仕事は慣れないことばかりで、店長やバイトからたびたび説教されつつも、しばらく平穏な日々を過ごしていた。


 4月某日、弁護士事務所から連絡があった。内容は「手続きを行えばSMBCコンシューマーファイナンスとの債務無し、ブラックリストからの削除が認められる」というものであった。私は、直後の休日に書類記載のため弁護士事務所を訪れた。


 4月末にはレイクへの個別事情確認の回答内容についての連絡があったが、そこからは再び何の音沙汰もない平穏な日々を過ごしていた。仕事では相変わらず店長らから度々叱責を受ける日々であったが。


 そこからさらに一ヶ月以上が経過した6月某日、再び弁護士事務所から連絡が来た。内容は「SMBCコンシューマーファイナンスから随時債務不存在の書類が送られているので、該当者に別途交付する」「アイフルについても債務不存在及び信用情報抹消請求に関して事実上解決した」というものであった。一方で、レイク(新生フィナンシャル)との協議が難航していることも併記してあった。


 7月半ばから一ヶ月間、私は作業研修兼店舗応援で沖縄に派遣された。その間にアイフルから債務不存在及び信用情報抹消に関する書類が届いた旨の連絡が弁護士事務所から入り、8月中旬に沖縄から戻り次第受け取りに行った。


これで、後は新生フィナンシャルとの協議結果を待つのみとなった。

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