【長編】目覚めたら弟子が勇者になってて師匠の私にぐいぐい迫ってくるんですが②
さて前回の続きからです。
【思い入れあるキャラについて①】
今回は、色んなキャラ出したなーって感じです。
通常、私の書く作品は、そんなにキャラが出てこないんですよね(;´∀`)
キャラ考えるの、めんどくさがりなんで……(←終わってる!)
主要キャラを考えるのは好きなんですけど、その他がねー。名前を考えるところからして、めんどくさい。
Twitterで、「世界設定(魔法とかなんやら)を考えるのが一番楽しいのに、それを考えない奴は、うんぬん~」っていうツイートがあったのですが、私はその「考えない奴」なんです(笑)
魔法とか戦いとか、そんなんよりも、自分が書きたいシーン、萌え設定を書きたい派なんです。
書きたいシーンを書きたい、だから物語を書くって感じです。
出来るなら、世界設定とか魔法設定とかは、誰かに考えて貰いたい。
主要メンバー以外のキャラ設定は、誰かに考えて貰いたい。
私の気持ちを満たすシーンだけを、書き続けたい!
そんな人間です(←オワッテル)
リベラ・ラシェーエンド:
今までの話が実はリベラとシオンの回想で、リベラ本人は魔王となっていたっていう展開、どうだったでしょうか?(;^ω^)
2人視点で物語が進む意味も、分かっていただけたでしょうか?
私、ほんと説明下手なので、ちゃんと伝わっているか心配です(;´Д`)
近況ノートでも書いたのですが、この設定自体は、物語を書き始めたときから決まっていたわけですが、いざ、そういう展開にしようとした時、めっちゃ迷いました……。
この話を書いている間に、色々と創作論とか読んでいたのですが、その中で、急激な世界観の変更は、読者が離れていく原因になるって書いてあったんですよね。
私自身、古い人間だからか、
『この世界は実はゲームの世界で、出てきている人物たちはゲームのキャラだった! そして世界を滅ぼそうとしている魔王は、サービスを停止しようとしている運営の人間だった!』
みたいな展開は凄く好きなのですが(昔よくありませんでした?)、そういうのは今は求められないらしくて。
なので、今まで師匠と弟子の恋愛攻防を期待して読んでたのに、いきなり「今までの話は実は全部回想で、本当のリベラは魔王になってて、かーちゃんと一緒に神と戦うみょん♪」となって、
( ゚Д゚)ハァ????
ってなられるんじゃないか、ものごっつ(古)不安でした。
神とか、シオンの語りの不安定さとかで、何かあるな? 感は出してたつもりなんですけどね。
メインキャラなので、設定は詰めました。が、つじつま合わせに詰込みすぎた感はあります。
魔王の種の模造品を植え付けられたとか、ちょうど神が空腹時期だったため、両翼として生まれてしまったとか。
ご都合だなって思う所は、ほんと多々あります。
この子、一歩間違えれば、世界を滅ぼしてたんですよねー。
魔王エレヴァに殺されててもアウトだったし(魔王化して神の餌になっちゃう)、神のことを知る前に、シオンと結ばれて力を失ってもアウトだったし(神を倒す手段がなくなる)、ハインが助けにするのが遅くてもアウトだったし(操られて神の餌になっちゃう)、シオンが魔王化しかけた時、時間を止める能力が解けなければアウトだったし(リティシアが目覚めず、シオンが魔王化し、リベラを救い出すことが出来なかった)光翼に目覚めなくてもアウトだったし(白金翼では神に勝てなかった)
何か色々とギリギリなところで救われてたなって感じです(笑)
両翼っていう設定ですが、最後に光翼の覚醒ってシーンが書きたくて設定しました(笑)
いやー、いいじゃないですか。
最後の最後で、真の力に覚醒するとか、燃えるじゃないっすか‼
本来は、最終決戦地の崖の上で、歴代勇者たちの見守るなか、二人で結婚の誓いを立て指輪を交換する。そのうれしさから、リベラが光翼に覚醒するって流れを考えてたのですが、やっぱり結婚式なので皆で祝った方がいいだろってことで、今回のようになりました。
シオンにラシェーエンド姓を名乗らせても良かったのですが、リベラの姓を変えることで、
「私、リベラって名前だけど、両翼の勇者候補じゃないよ? ほら、向こうはラシェーエンドだけど、私スターシャだから」
と自身の正体を今後隠すのに都合がいいかなーって考えたからです。
ちなみに神討伐後、アカデミーは表向き、シオンとリベラは死んだと発表しています(と言いつつ、関係者皆は生きてること知ってるし、シオンに至っては頼み込まれ、勇者ではなくただのシオン・スターシャ名でアカデミーに新規登録しとる)
本当は、シオンがスターシャ姓を名乗るくだりの前に、誰が結婚式の進行役をするかもめるっていうシーンも書いてましたが、グダグダするから没になりました(;^ω^)
残ってる原稿はこんな感じ。
↓
誰が式の進行役を務めるかって話になった時、仕切るの大好きなアレグロとフィーンがこぞって名乗り出た。
「やっぱり式の進行は、最年長の俺が……」
「何言ってるのよっ! ここはあんたを倒した私が……」
とまあこんな感じでいつものように喧嘩を始めた二人だったんだけど、今回は違った。
「……アレグロ様、フィーン様。この結婚式の進行役は、マーレ王国第一王女である私、アニマシャルテ・マーレが取り仕切りさせて頂きます! これは私の親友リベラの結婚式……、歴代勇者様とはいえ、誰にも文句は言わせません! ハイン様も、よろしいですね?」
「え? あっ、ぼっ、僕は別に……」
「それなら結構です」
てな感じで、ずいっと二人の会話に割り込んだアーシャが、進行役をかっさらっていったの。
アーシャが纏う尋常じゃない気迫に、
「怖えー……。この時代の王女様、超怖えーなぁ……」
と、あのアレグロが押されたっけ。
でもまあ……、それだけ私の結婚を喜んでくれてるって、前向きに解釈しておこう。
↑みたいな感じです。
……あー、リベラについては、そんなに書くことないなぁ(笑)
書ききった感、あるもんなぁ。
シオン:
師匠を溺愛する弟子ってやつを書きたかったんですよ。
で、出来上がったのが、隙あらばリベラをペロペロしようとする変な男だったわけですが(;^ω^)
でも、彼はめっちゃ頑張ってました。
シオンはリベラと違って、今までの記憶を全てもった状態で語っている為、物語の語り方が、回想視点?的になってます。
「この後、とんでもないことが待ち受けているなど、この時の俺はまだ知らなかった……」
てなやつですね。
全てを知っていたからこそシオン視点では、未来を知っているような口ぶりだったり、第66話の最後のように、
え? 泣いていませんよ。
本当に泣いていませんから、今は……放っておいてください。
……お願い……します。
てな感じで、突然情緒不安定になったりしてたのです。
後、ちょくちょく誰かに質問され、答えているような語りがありますが、あれは歴代勇者たちの言葉にシオンが答えているっていう部分になります。
第50話にある、
え? 少しは興味を持てって?
そんなのお師匠様に言ってくださいよ。
みたいなやつですね。
それと、過去の回想になるので、【今】というワードは極力使ってません。もし回想の中で【今】という言葉を使っている部分があれば、その【今】は、リベラが魔王化している現在という意味になります。
第59話最後の、
少しでもあなたのお傍にいられる存在に、成長したでしょうか?
10年前も。
――今、この瞬間も。
の【今】は、リベラが魔王化している今、という意味になります。
そういう意味で、シオンは魔王化したリベラを救うために、色んな辛い思いを抱えながら、語り続けていたんです。
ただの変なやつじゃないんです。
ただの残念勇者じゃないんですっ!
2人視点の理由が分かってからシオンパートを読んでもらえると、ただの変態も色々と悩んで苦しんでたんだなーって感じてもらえるかもしれません。
特に、第2話しょっぱなの「…………」な部分とか。
シオンの語り部分については、何も知らない方が読まれると、
「この作者、一人称の書き方分かってねぇなあー……」
と呆れられるかもですね(;^ω^)
後、旦那からはひたすら、
「地の文の敬語が気持ち悪い。地の文が敬語とか見たことない」
と言われてましたが……、
お、お、お、おおお、おまっ、ば、馬鹿やろう―――――――――――――っ!!!!!!
ですよ、ほんと。
地の文が敬語だったのは、魂の世界でリベラにずっと語り掛けていたから。
しかしそれを差し引いても、
敬語はいいぞいっ★
まったく、分かってないな! ふうっ
セリス・スターシャ:
セリス、当初は目が見えない設定だったんですよね。
どこ行った、目が見えない設定(笑)
後、アカデミー理事的な立場で、神の存在を知ってアカデミー上層部に報告したのですが信じて貰えず、アカデミーと決別するって考えてもいたんですけどねー。
この人も、設定が二転三転したなーってのと、娘として大切にしてるリベラをどうして命をかけた魔王討伐に行かせたのか、っていう矛盾を解消するのに頭を悩ませられたなって感じです。
セリス自身は、リベラが家の前に置かれていた時点では、自分の姪だと分かってません。ほんっと、名前をリベラ・ラシェーエンドにしたのは、たまたまだったんです。
が、リベラが両翼の実験台にされ、絶望から魔王化しようとした時に助けに来た『太陽』によって、リベラが自分の姪だと気づくことになります。
でも本人が言ってたように、信じるわけにはいかなかった。
信じてしまったら、リベラが普通の人間でないこと、そして神とかいう恐ろしい存在を認めることになってしまうので……。
信じられなかったけど、この世界の真実を知っていたのが、セリスです。
彼女自身もずっと戦い続けていたので、一般常識とか疎いのですが、姉のエステルといた時は、姉の方が色々と問題を起こしていたため、まじめで常識人として見られていたようです(笑)
ちなみに彼女の魔法適性は、精神魔法と火魔法。
今でこそ、精神魔法の方が有名なのですが、アカデミー教師時代は《業炎のセリス》という恥ずかしい二つ名があったりするくらい、火力を増した火魔法の威力は凄かったようです。
一応その名残として、シオンに対して「地獄の業火で来世分まで焼いてやるっ‼」って言ったり、最前線で戦っているシーンでは、火魔法で活路を開いている姿を書いたりしてました(;´∀`)
最後は行方不明の姉も見つかって、報われたかなぁ。
彼女も神の存在によって、色々と人生を変えられた人なので。
ディディス・アデルア:
ディディス、途中で裏切らせるか迷ってました(笑)
バレンタの手下的な。
でも、基本的に人が裏切るのを書くのがストレスだったため、この作品の中の良心として残って貰いました(笑)
ちなみに、この作品の良心は、ディディスとノリスかなー。
後は変なやつばっかですので( ;∀;)
個人的に、シオンとディディスの掛け合いが好きなんですよね。
第26話の、
「それがまずいっつってんだろ‼︎ 何でいつも冷静なお前が、あの人絡みになると冷静さを欠くのっ⁉︎ 馬鹿なの⁉︎ ねえ、馬鹿なの⁉︎」
と、第53話の、
「お前、母なの? それとも馬鹿なの⁉」
ってセリフが気に入ってます(笑)
シオンとディディスの出会い的な話を書くか、迷ってました。でも、どっかで、
サブキャラの話を書かれても、面白くない。
的な話を見たことで、カットしました。
まあ、きちんと設定が詰められてなかったってのもあるんですが‼(←自分が悪い)
ディディス自身、触れた相手の記憶を読む的な勇者候補の能力を持ってたりします。
シオンと出会う前は、その能力を使いまくって相手の記憶や思い出を読み、遊んでいたり、口で言った事と思っていることが違う、という人間の醜さに辟易してたりしてました。
アカデミー入学後、シオンという、今まで出会ったことのないタイプを見つけ、非常に興味を持ちます。シオンは一匹狼を貫こうとしたけど、なんだかんだディディスが絡んでくるので、あしらいながらも相手するようになって、互いの距離がちょっとずつ縮まるのですが、どうしても最後まで心を開かない。
それに業を煮やしたディディスが、いつもの調子でシオンの心を覗いてしまう。で、人を寄せ付けず、誰も信用しようとしないシオンが、一人の女性をめっちゃくちゃ尊敬してて、死ぬほど好きで、そのために強くなろうとしていることを知ってしまうのです。
相手女性に興味を覚えたディディスは、シオンの記憶からセリスの家へとたどり着き、結晶化したリベラを見つけてしまい、その現場をシオンに見つかってしまいます。口封じのためにシオンに殺されそうになった時、彼の記憶を再び読んでしまうんですが、そこでリベラを失った深すぎる絶望と後悔を知り、シオンの大切な心に無断で入り込み穢したことを、ディディスはめっちゃくちゃ後悔します。
人には、決して無断で立ち入ってはいけない神聖な心の領域があるんだ、的な感じで。
で、その領域を踏み込んだ罰として、そして散々今まで色んな人たちの記憶を読んで弄んだ天罰が下ったんだと、死を受け入れてもいいか、と抵抗を止めると、シオンもディディスの様子が変わったことに気づき、殺すのを止めるって感じです。
そんな感じで二人の付き合いが始まります。
ディディスはシオンの心に踏み込んだ後悔から、自分の能力を封印し、リベラを救うために色々と協力してくれます。
そしてリベラ復活後は、シオンとリベラがわちゃわちゃする姿が面白くて、純粋に二人の幸せを願い、たまにその賑やかさに自分も混ぜて欲しいなって思っている超いい人です!
シオンとディディスの出会いはこんな感じ。
多少は矛盾あるかもやけど、まあお気になさらず(;´∀`)
ってことで、今回も長くなったので次回に続きます!(ぇ
この調子だと、あとがきだけで1作書けそうです!!! でもずっと1年間付き合い続けたお話なので、許してね(≧▽≦)
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