124

 俺が今日という日を、どれだけ首を長くして待ちわびていたか、お前らにわかってるのか?


 このままでは麒麟かろくろ首になりそうだ。


 テントを組み終え、すぐにバーベキューの準備。山の澄んだ空気、青い空。サイコーのシチュエーションだ。


「肉をしっかり食わないとな」


 俺は焼けた肉を掴み、次々と口に頬張る。


「創、肉を食いすぎだぜ」


「山は体力いるだろ。恐竜みたいに肉をしっかり食うんだ。礼奈も食べろ」


「はーい」


 二人で「「あーん」」して、食べさせ合う。


「エロッ」


 敏樹が呆れたように言い放つ。


 肉を食って、どこがエロいんだ。

 誰に何と言われても、俺達にはカンケーない。


「あとで屋内プールに行こう」


「うん、行く行く」


「礼奈、まさかスクール水着じゃないよね?」


「まさか、今年はビキニだよ。うふふ」


「ビキニ!? うひゃひゃ」


 呆れ顔の敏樹や良介を無視して、俺達は二人の世界。空が薔薇色に見える。


 腹いっぱい肉を詰め込み、これでパワーは蓄えた。礼奈の水着姿を想像し、俺の鼻の下はズドーンと伸びる。


 屋内プールで待っていると、女子が水着姿で現れた。美貴ちゃんは大人系の黒のビキニ。妃乃ちゃんは赤にゴールドのラメが入ったセクシー系。


 礼奈は……。

 可愛いピンク色のビキニだ。


 スカートのヒラヒラが花びらみたいで、超可愛い。


 また成長したのかな。

 身長は低く痩せ型なのに、美貴ちゃんや妃乃ちゃんに負けず劣らずの豊満なバスト。


 可愛いデザインのビキニなのに、仰け反るくらいセクシーだ。


 ヤ、ヤ、ヤバいです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る