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妃乃ちゃんは体にフィットしたキャミソール。体のラインが強調され、めっちゃグラマーだ。
はち切れんばかりの胸の膨らみに、目のやり場に困る。
あああー……。
想像しただけで、まじでヤバい。
「ねぇ、礼奈ちゃんは何歳なの?」
妃乃ちゃんが、礼奈に話し掛けた。
「十四歳です」
「ええー! 十四歳? まじで? 創君、十四歳の子と付き合ってるの? それ、軽く犯罪だよ? ほら、未成年なんとかかんとかってやつ。ヤバいヤバい」
未成年なんとかかんとかってなんだよ。
俺は淫行なんて、してませんから。
俺達は両想いだけど、一線は越えていない。
「俺達は妃乃ちゃんが想像してるような関係ではありませんから」
「どーいう関係?」
ぐっ、突っ込んだ質問するなよな。
どーいう関係? って、カレカノだよ。
敏樹が眉間にシワを寄せて、助手席から振り返りガンを飛ばしてる。
超、恐えええー……。
「礼奈は敏樹の妹だし、敏樹の監視が厳しいから。俺達は清らかな交際なんだよ」
「アハハ、清らかな交際? 今時、そんなのあり? ねぇ、良、ありえないよね?」
妃乃ちゃん、うざい。
まじで、ほっとけやって感じ。
「妃乃。ほら敏樹がすんげえ顔して睨んでるから」
良の一言で、妃乃が焦ってる。
「あら、ごめんなさい。礼奈ちゃんが、あまりにも可愛いから、つい二人をからかってみたくなったの。中学生だものピュアな純愛に決まってるよね。ごめんね」
「創が礼奈に手を出したら、ボコるだけだ」
「ていうか、何もしてないのにもう殴っただろ」
「まあ大変ね。礼奈ちゃん、お兄ちゃんに監視されてたら、何もできないね」
「だから、何もしてないってば!」
「だからあー! 何もさせねぇってば!」
俺と敏樹の声が仲良くハモった。
最悪だ。
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