可愛い姫に誘惑されて困っています。 ……と、見せかけて本当はサイコーに幸せ。

ayane

プロローグ

 細くて、ちっちゃくて、棒みたいにギスギスしていた体。


 サナギが殻を脱ぎ捨て、成虫へと変化を遂げるみたいに。


 ギスギスとした体はいつの間にか、丸みを帯び美しい凹凸を作った。


 顔は童顔なのに、体はボンッキュッボンッ。


 はち切れそうなバスト。

 形のいいヒップ。

 むちっとした太もも。


 鼻にかかった甘い声。




 ――俺を殺す気か。

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