第31話
「母さんの国ではどう言う感じの人が呼ばれるの?」
「そうね、まず召喚者についてだけど。これは大体100年に一回の単位で行われるの。」
ふむふむ、100年に一回ね。学生の時点での寿命を考えるとおかしいな。
「行われるというよりは各国に魔法陣が存在してその時死にそうな人たちを呼び寄せるんだけど魔力が溜まるのが100年というわけ。この国だとあと12、3年くらいかしら。」
へえ、ってことは俺が生きてられる年数と一致するね。アルティマの魔力も○サイン出してるからそうなんだろうけど。あの学生たち来るのか。嫌だな。
「召喚の魔法陣の存在を公表している国は私の故郷とこの国を含め全部で五カ国、存在を隠していると思われる国は三カ国。」
「しつもーん。なんでそんな予想ができるの?」
教えてサンタナ先生
「そこも含めて今話すわね。この国、ガレリア王国の公爵が使っている言語を母国語とは別に使い続けている国がその三カ国だから。幸いどれも軍事国家ではないし国からはとても遠い国だから関係はないとは思うけどね。ちなみに私の国での召喚者の言葉は発音が難しくて言えないのだけれどもシャイレーンドラと呼ばれた国で……今はカンボジアだったかしら。召喚もその時代に沿ったところとあるらしくてね。文字もいくつか合ってイマイチわからないわ。」
カンボジア、東南アジアから来るんですか。確かあそこは仏教文化の地でタイに近い感じって聞いたけど。言語体系は確かに東南アジアだと複雑なところ多いんだよな。
ってかさ最近の異世界転生向きじゃないね。普通全部ジャパニーズにしましょうよ。英語ですらできてねえのに覚えるの面倒くせー。
確か東南アジア系だとヒンズー系だったよな。厨二病発症すると覚えたくなる人(俺です)が偶にいるサンスクリット語だよな。よし、面倒い辞めた。
スキル『怠力』発動
未学習言語の見聞き、発声をある程度できるよう促します。
「それで他の国だけどヴァイキング皇国、シヴァ帝国、別大魔王共和国(べつだいまおう)ってところがあって召喚者公用語や国名は変化し続けるから覚えてないわ。」
別大魔王共和国ってなに、無茶苦茶訓読みの日本語なんだけど。
「この国の言葉は何なの?」
「この国の言葉は大和言葉、現在は日本語と呼ばれている言葉です。」
へえ、じゃあ別大魔王共和国は結局なんなんだろう。ダメだ頭から離れない。
別…………………………なるほど、多分そこも日本人もしくは時系列が違うのかオタクがいたんだな。ジャンコミでヒットした戦闘力
なんか、電気ジャーが懐かしい。米食いてえ。
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