吉野家のタルタル南蛮からあげ丼
先日はフライドチキンという名の黒船に攻め立てられた。
されば、今宵は和魂洋才で迎え撃つとしよう。
まずは、ポテトサラダでウィスキーソーダを干す。
この齢にになると、健康という二文字が生野菜を勧める。
まあ、ソーダを買うために寄ったスーパーでポテトサラダをもう一つ買っているのではあるが、それはご愛敬であろう。
別添の唐揚げを丼の上にあけ、タルタルソースをかける。
心が躍る。
作りかけのウィスキーソーダのソーダ抜きに口をつけ、むせる。
子供心に戻されたことを悟り苦笑して、正面から対した。
持っていかれた。
ウィスキーソーダを持っていかれた。
ご飯を持っていかれた。
コレステロール値を持っていかれた。
疲れを持っていかれた。
理性を持っていかれた。
壮年を持っていかれた。
ウィスキーソーダを持っていかれた。
そして、残されたのは満足感。
久し振りに食べたタルタルの重さをに重力を感じながら手を合わせる。
童心に戻りつつも、アタマの大盛りで満腹になった自分に現実を知り、夢に戻った。
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