第226章 最後まで聴く
人の話は、最後まで聴かないとわからない。
だけど、最後まで聴いてもわかるとは限らない。
だからこそ、最後まで聴く。
それが何よりも重要、と霧の都の探偵が言っていたような。
テツガクちゃん
気づいてしまいました! 私!
人の話は、最後まで聴かないとわかりません。
ですが、最後まで聴いてもわかるとは限りません。
ほんの少し複雑ですが、それが面白いと思います。
ちょっとしたミステリー事件です。
肯定
たしかに、人との会話って、ちょっとしたミステリー事件だよね。
何を伝えたいのか、それを探す探偵になりきって聴かないと。
なんてことない重大な鍵を見失っちゃうね。
例えば。
明日、野球をしよう。
だけど、明日は雨らしいから、外ではできなさそう。
だから、家で野球のゲームでもしない?
という文章。
きっと、明日は『家で野球のゲームをしたいんだね』と気づける人もいると思う。
だけど、『野球がしたいけど、明日は雨だから無理だね』という受け取り方をしてしまう場合もあるようで。
たしかに、文章が少し複雑なのが問題なんだよね。
明日は雨らしいから、家で野球のゲームでもしない?
と変えることもできる。
だけど、文章にも個性があって、それを楽しめる心も大切で。
全ての人が簡潔な文書を書いていたら、それはそれで恐ろしく。
結局は、人を理解しようとする気持ちが大切なんだよね。
文章からでも、その人らしさをわかろうとする。
それは、ミステリー事件もそうだね。
解決するには、その事件をよく理解しないといけない。
テツガクちゃん
そうですね。
人をわかろうとする、そのためのちょっとしたミステリー事件が目の前の会話ですね!
その会話が迷宮入りしないように。
ミステリーの世界の名探偵、ホームズさんの台詞。
小さなことが何よりも重要。
困った時は、これを思い出しましょう。
きっと、意外な場所に鍵があるのかもしれません。
それでも、見つからない鍵もあります。
例え、ホームズさんの教えを守っても、解けない事件もあります。
結局、何を言いたかったのか、わからない、と。
ですが、それは迷宮入りの一歩とは限りません。
肯定
そうだね、限らないね。
わからないことがわかっている。
わかろうとして、考えて探しても、今はわからない。
そのことがわかれば。
いつか、わからなかったことがわかる日がくる。
意外とそういうもので。
単純にいかないところが面白い。
そんなミステリー事件だよね、人との会話って。
テツガクちゃん
それも伝説に変わる、ミステリーです!
物語そのものが伝説になりますし、その主人公もホームズさんに負けない伝説の探偵になれます。
ですから、話は最後まで聴きましょう。
それで、事件が解決するとは限りませんが。
そういう、なんてことない小さな『当たり前』が、とても重大な鍵という『当たり前』ですから。
あなたは、これからどんなミステリー事件に挑むのでしょうか?
きっと、様々な味がして、何よりも面白い。
そんなミステリー事件があなたを待っていますよ。
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それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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