秋、楓

 色々な種類がありますが、真夏まなつは、鉢を日陰ひかげに持って行ったほうがいいと思います。

 繊細せんさいな葉は、すぐ日に焼けて、はしがチリチリになってしまいます。

 桜切る馬鹿ばかとか言いますが、剪定せんていするなら、桜なんかより、よっぽど気をつかわなければなりません。

 切るそばから、樹液じゅえきがどんどん出てきて、弱ってからびたようになってしまいます。

 カナダのメープルシロップって、売り物になるほど、樹液を取っているっていうことなんですよね。枯れないんでしょうか。

 植え替えたり、剪定したり、作業するなら、成長の止まった冬がおすすめです。

 うっかり春先はるさきに剪定してしまうと、後々のちのちの成長につかえます。

 剪定の時には、はさみと、癒合剤ゆごうざいを用意するのを忘れずに。

 真冬まふゆでも、樹液が流れ出てくるので、枝を切ったら、すぐ癒合剤をっていきます。毒々どくどくしいオレンジ色、かつベタベタしているので、うっかり手や服に付けないよう、ご注意ください。農薬が少しざっているので、苦手にがてかたはお気をつけてください。

 うちのは害虫に悩まされたことはありませんが、盆栽風ぼんさいふうに頭でっかちに育っているので、鉢の安定が悪くて、ちょっと風が強いと、すぐひっくり返ってしまいます。

 それでも、春の若葉、秋の紅葉と、葉の美しさでは一番です。

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