冬、山茶花と椿

 何処どこにでも自然にえている木とお思いでしょうが、じつは皆、わざわざ植えられたものなのだそうです。

 はるか昔、大陸から海を渡ってやってきた日本人の先祖が、日本列島の南から北上ほくじょうしていくさいなえを植えていったものの子孫なのだそうです。

 それほど、日本人とは切っても切れないえんのある木です。

 季節になると、地植じうえの大きい木が目立ちますが、小さな鉢でも、ちゃんと花が咲きます。

 中でも、山茶花さざんかの鉢は見事です。

 花束はなたばのように一斉いっせいに、はなやかに咲きます。

 うちのは『想夫恋そうふれん』というみやびな名の山茶花ですが、ふちが淡い桃色で、とっても綺麗きれいです。

 鉢に植えとくと便利ですよ。

 何より、害虫探しがラクです。

 山茶花や椿つばきのイヤなところは、何と言っても、アメリカシロヒトリやイラガなど、刺されるとツラい虫が発生するところですが、木が小さいと、さがやすいです。

 一年に二度、発生の時期に、ちょっと鉢を回して、葉を調べるだけなので、簡単です。

 丈夫じょうぶで、雪でも雨でもヘッチャラ、一年中、ざらしにしておけます。

 手間てまがかからず、花の無い時期に咲いてくれる、おすすめです。

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