今死にたいと思っているあなたへ

走り続けてきた人へ

今から、あなたが何回も目にして、言われてきたであろう言葉を言うね

ーー死んじゃダメだよーー

ーー生きていたら絶対いいことがあるからーー

ーー死んだら悲しむ人がいるよーー

どうかな

あなたはこういう言葉を何度目にしてきたんだろう

何度耳にしてきたんだろう

そして何度、心を締め付けられるような思いをしてきたんだろう

まず、そんなあなたに一言、いわせてほしい

よく頑張ってきた

あなたはえらい

死、でしか救いが得られないと思うほどに追い詰められたのに

その最後の希望のような、光のようなものにすら触れてはいけないといわれて

どれほど苦しかったろう

あなたの痛みをわたしは知らないけれど

あなたは知っている

どれほど自分が踏ん張ってきたかも

だから、まずあなたが自分のことを褒めてあげてほしい

よく頑張ってるな俺、私って

それからさ、わたしにもあなたのこと褒めさせてほしい

すごいよ、よく頑張ったね

私が思うに

あなたはすごく繊細で、繊細が故に悩みが多い人なんじゃないかな

そんな自分にすら嫌気がさしている人もいるかもしれないね

でも、その繊細さはあなたが気づかないうちにきっと誰かを救う優しさとなって現れていたんじゃないかなと思うよ

死にたいと思うことは悪いことでも何でもない

あなたがここまで懸命に生きてきた証だ

ここまで全力疾走してきたから

息が切れちゃったんだよね

人生をマラソンに例えてみようか

ゴールはずーっとずーっと先

はるか先、見えないところにある

途中休憩を挟みながらみんな上手くゴールまで繋いで走っていく

でもみんながみんな上手くやれるわけじゃないよね

走っている途中で困っている人を助けたり

給水所が見えても、まだ走れるからと走り続けてみたり

ペース配分を間違えたかなって思った時には息が切れてきてたりしてさ