質問状 『創作を語るバトン』
みなはら
第1話 【自分はさておいて創作を語るバトン】という名の質問状
-カクヨムさん、まえがき-
というわけで、なろうさんからの転載であります。
ご笑納いただければ幸いです(;^_^A
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【創作を(熱く?長々と)語るバトン(笑)】
① あなたの筆名を教えてください。
みなはら、です。
② あなたの代表作は?(1~3編)
やはり、まずは
『きつねのきょん』
でしょうか。ちょっと童話のような書き方を試したものです。
おもいのほか、感想などをいただいたお話でした。
あとは、
『
拙作のメイン、『
真面目にSFっぽく見えるものを目指してみたもので、予想外に好評価をいただきました。
ただ、元々がSF作品としての演出を書こうと思ったもので、SF作品を書こうとしたわけではなかったので、読んでいただいた方の気持ちをはぐらかしたのではないかというところが気になります。
いつか、ちゃんとしたSF作品も書きたいと思ったりしています。
もうひとつは、
『実は、エタってから、もどってくるための時間は、意外と無いかもしれない』
というエッセイです(苦笑)
拙作の中で、一番ポイントを稼いでしまったやつでして(乾笑)、
零細ポイントユーザーとしては、自分自身のお話であれを越えるのが、いちおうの目標です(笑)
読み手の方からいただいた感想等の反応で見ると、おそらくこの辺りが代表作になるのでしょうね。
自分が突き詰めたいと考えるものと、読んでいただき反応のあった物語とは一致しないというのが、
こうして見てみるとよくわかります(笑)
でも、こうやって読んで感想などを頂いたりしたものは励みになりますね。
そこから新しいアイデアが浮かんで、シリーズになってゆくこともあります。
きょんのお話は、そうやって今も、細々ながら書き貯めていますね(笑)
③ 自作の中で思い入れの特に深い作品は?(1~3編)
三作どれも、すでに原稿のない過去のものです。
しかも小説ではありません(苦笑)
自分はTRPGというものに思い入れがあるために、思い入れの深いものというと、ついその頃の創作物であるシナリオに意識が向きますね(苦笑)
『魔法使いの三人の弟子(TRPGシナリオ)』
魔法使いの一番下の弟子から依頼された、行方知れずになった魔法の杖、師匠の持ち物を探しだすというお話です。初期レベルの冒険者向けのコミカルな、戦闘シーンも含む、多少ひねりを加えた物語でした。
当時、某同人誌即売会へと持ち込み販売したシナリオで、最も出来の良かったと考えていたお話です。
その後、このキャラたち、三人の弟子と師匠。もう一人師匠のライバルの魔法使い。それらをモチーフとして、対象レベルを上げつつ数作を書きました。
もうほとんど記憶から消えてしまいましたが、プロット、タイトルは10作品ほど考えていました。これはその一作めのお話でした。
この一作めは、そのころ遊びに行かせていただいていたTRPGのセッションイベントの、そちらを主宰されていた、そのころゲームデザインなどをされていた(その後、ライトノベルも執筆されている)方に見ていただける機会があり、
その方からそれなりの評価をいただいたので、悪くない出来だったのだと思います。
このシナリオをセッションでやってみないか?と言われたときは嬉しかったのでした(笑)
このお話のマップ、建物やダンジョンの清書は、当時の親友が手伝ってくれたり、
他のセッション仲間たちはテストプレイに付き合ってくれたりしました。
そういう意味でも思い入れのある作品です。
『夜を見る魔術師(TRPGシナリオ)』
ある町で起こる殺人事件。殺された悪神の神官を、彼女と交流のあった善神の神官
からの依頼で、彼女の殺された理由を調べるという、推理、サスペンスもののお話でした。対象レベルを、特に問わない物語です。
こちらも某即売会へと出しました。
テストプレイの時、創作の才能という点で自分が注目していたセッション仲間を誘い、
セッションのクライマックス、エピローグ部分の展開で、彼を含めた仲間たちへの真相の開示、謎を明らかにする部分で、彼らの言葉を失わせるという状況を作り出せたことは、非常に有意義な経験でした。
ただ結果としてそういう場面になったんですね。導き方は不十分でした。
(当初、説明不足で理解されなかったのかと思い、繰り返し説明をしかけたとき、「解ってるから!」と彼に言われて、彼らの予想した裏をかけたことに気づいたのでした)
もっと意図的にそういうものを作り出せるなら良いのですが、なかなか難しいものです。
それが出来る人に、セッションでは出会っておりますから、自身の積み上げの足りなさ、能力のなさからのもどかしさは、言葉にしがたいものがありますね。
勝負に勝って相撲に負けるのならまだ良いのですが(苦笑)
そういう意味合いで、思い出すとちょっと複雑な気持ちになる作品です。
『タイトル不明(友人との共同作品のTRPGシナリオ)』
タイトルは付けなかったのではと思います。その友人との掛け合いでは、『Give Me! Fe!!』とか、『鉄をください!』と話していた気がしますね。
お話は、「鉄をください!」と書かれたプラカードを抱えたスケルトンやゾンビが現れる村を訪れて、その謎を調べて解決させる探索もので、中級冒険者向けのシナリオでした。
これは友人からの依頼、主導で始めた企画で、厳密には自分の作品ではありません。
あるTRPGコンベンション(TRPGのセッションイベント)で、友人が自作のシナリオでゲームマスターをするということになったのですね。
初のシナリオ制作、ゲームマスターということで、そのサポート、シナリオ制作とセッションの時のマスターの手助け(サブマスター)を頼まれたのでした。
彼と一緒にいろいろな話をしつつ、出てきたアイデア聞いたり話したり。
出来上がったシナリオを持ち込んだイベントでは、ボギー役(セッションでの戦闘時のモンスター操作担当)をやりつつ、シナリオをサポートしていたのでした。
お話はいちおう成功し、参加いただいたプレイヤーの方達には楽しんでいただけたと記憶しています。
ただ、ゲーム終了時点での感想、談笑をしていた時でしょうか。
セッション中の、物語の登場人物らの境遇に感情移入をされたプレイヤー達が、
物語のあとに続く、彼らの行く末を心配するような会話へと流れが向いていった
のですね。
それを適切に解決させることが出来なかった。
その事は、抜けないトゲのように疼くような記憶となって今も残っています。
今であれば、こうすれば良かったのだろうという方法も考えていたりしていますね(笑)
ライブの物語というのは、アドリブ的な才能が必要となる場面があり、ゲームマスターにしても、プレイヤーにしても、
その場その場で選択し、状況をつかみ取り、物語を紡いでゆく必要が出てくる事があります。
そのときの物語は、上手く運べれば強い手応えを感じられて、その快感は病み付きになってしまうようなものですね。
役者の方たちの舞台の楽しさや、やりがいというものは、ああいう時かなと想像したりもします。
その反面、物事が上手く行かないこともあり、状況によりその事は後を引いて後悔することもあるようです。
これはそんな風に、悔いの残る結果を残したお話です。
遊ぶからには楽しく、真剣に望む。けれども、結果が思うように出ないことだってありますよね。
できればまあ、悔いなくやりたいですねぇ(苦笑)
自分の場合は、残った後悔の気持ちは、お話などの後悔するシーンを書くときの参考に、感情を込める材料として使っています。
いろいろな意味でこの作品は思い入れが深く、また、教訓をともなったお話でした。
~小説を書くにあたって~
④ 主題はどのように発見していますか?
自分が書きたいもの、面白いと思ったことを書いています。
日常見聞きしたことですね。
世間話のような会話から、小説、マンガなど。テレビ番組の場合もあります。
時おり取材と称した映画鑑賞や美術鑑賞に出掛けたりもします。
最近よく見るテレビだと、科学系の番組や美術系の番組でヒントやイメージを見つける事が、意外と多い気がしますね。
それを足掛かりにして、過去に読んだ本などを引っ張り出してきたりしてネタを汲み上げる、でしょうか。
書きながら思い出しましたが、③の項目で書いた『魔法使いの三人の弟子』の連作や『夜を見る魔術師』を書いた頃は、ファンタジー小説と共にミステリー小説を読んでいた頃でした。
『シャーロックホームズ』の作品や、トニー・ヒラーマン氏の『ナヴァホインディアン伝承』を題材としたもの。アーロン・エルキンズ氏の『考古学としての人骨』や、『絵画』を題材とした作品を読んだり、
綾辻行人先生の『館シリーズ』や、島田荘司先生の『御手洗潔シリーズ』。それに宮部みゆき先生の『火車』などを読み、推理小説のエッセンスやアイデアをため込んでいたのだと思います。
実際、『三人の弟子』シリーズの舞台となる建物やダンジョンには、『館シリーズ』、『御手洗潔シリーズ』で見られた、大仰な舞台装置のトリックからヒントを得たようなネタが使われていましたし、
『夜を見る』はそのままミステリーの筋立てをイメージしながら考えたりしていました。
⑤ キャラ作りはどう行っていますか?
なんとなく作っていますね(笑)
でも、使いたいものが思うようには出てこないです。
最近は登場人物の
TRPGのキャラクターとプレイヤーの関係がお話に使えないかと。
基本となる人格、既にあるものに、作るお話の設定を加えて新しくキャラを組み上げる。俳優の役作りみたいなものを効率的にできないか、時おり考えているようですね。
朗読とか、掛け合い対談(キャラ同士や作者相手)を試してみています。
物語のための疑似人格を新たに作るのは意外とたいへんですので、舞台背景を作ったら、適当な台本を渡して他のお話しで使った人物に話させたり演技させたり。
そうしているうちに、新しいキャラが生まれてくることもあるようです。
⑥ 基本的なストーリーの作り方は?
自分の興味が向いたものをストーリーに盛り込めないか考えています。
プロットにしてもざっくりとしたフローチャートのようなものをイメージして、
そこに場面や会話などを簡単に決めてゆく。
書きながら出てくるものもあるので、明確には決めません。
以前はきっちりと積み上げたのですが、ほとんどの場合は書いているうちに変わってゆくので(苦笑)
組み上げながら、
既に頭のなかにあるキャラに、そこを歩かせてみたりなど、シーンや状況を試してみたりしているようです。
何かしながら漠然とそんなことを繰り返しているようなイメージがあります。
意識してしっかり考えているときもありますが、他の事を情報として詰め込みながら無意識に考えていることが多いのかもしれません。
最近は特に、最初に考えたプロットの流れを、
キャラクターが意図しない動きで、お話の流れを崩してくれることを楽しんでいる印象がありますね(苦笑)
キャラに自発的な動きを期待しているのか、書きながら何かしらひらめいて来ることを待っているのか。
どちらにせよ、お話が当初からズレるのであれば、その変わることを楽しむということを始めているのかもしれません(笑)
このやり方には、最近お話を終わらせることに難点があることに気づきました。
風呂敷、ちゃんと畳まないとですね。
⑦ あなたにとって、小説の『起承転結』とは?
あまり意識していないのですね。でも、明確にはあるのでしょう。
自分が師匠だと思う人は、千本ノックのように繰り返し身体に染み込ませるものだと言っていました。
自分はそれほど書いていないので、そこは未熟ですね。基礎はやっておかなければならないように感じます。状況における対応の引き出しが足りない。
今の自分は、読んで面白いと思った作品の記憶からいろいろと借りてきている感覚です。
ここは落とすべきなんだろうな。とか、
ここは盛り上げないと。とか(笑)
⑧ ストーリーを書くにあたって気をつけていることは?
流れでしょうかね。
書いて、読み返して、がたつきを潰してゆく。
でも勢いは殺さない。
うーん、書いてみると感覚的な話ばかりですね(苦笑)
日常、てきとーにやっている事がよくわかります。
⑧ 文章を書くにあたって気をつけていることは?
気持ちを込めること、でしょうか?
過度に込めると、気恥ずかしかったり、暑苦しいんですけどね(笑)
ただ、そこは自分のこだわりですので、棒読みのテクニックのような、淡々と語るものはあまりやりません。そんなつもりで書いています。
たぶん例外はきょんです。あれを読み返すと、どうにも味が薄い印象を受けるのですね(苦笑) ←(注記)、お話の味わいは残しているのですね。自分、お話を引き算の表現ではあまりしないので、そこが慣れないのでしょう(笑)
あとは、
自分は会話やモノローグでお話を進めたがる悪いクセがあるので、そこは時おり気をつけつつです。
でも、直りませんね(苦笑)そこは自分のスタイルということで(笑)
⑨ タイトルはどうやってつけていますか?
思いつきで(笑)
大抵は思いついたモチーフをもじって付けてますね。
漫画だったり小説だったりの、参考としたりアイデアの元となった事柄やタイトルを使います。
タイトルには(参考にした)作品のオマージュを持ってきて付けるという考えもありますが、何をアイデアの源泉としているかという記憶の整理目的もあって、そんな名付け方をしています。
⑩ その他、創作への思い入れを自由に語ってください。
風に流すように、
自分の想うことを書き連ねればいいのかなと。
できれば楽しく。
そのお話はあなたしか書けないんですから。
書く人は自分が込められるものをお話に込めていけばいい。
そんな想いが強いですね。
自分自身が好きなことを、楽しく書けば良いのだと思います。
けれども、自分の創作の原点である、SF、TRPGのうちのTRPGという経験から、
無意識に読み手からの反応、フィードバックされる情報を欲しているような感覚がありますね。
書くこと自体は自分の意識で書いているし、アドバイスのようなものを求めている意識はあまりないのですね。
でも、作品には書いていたときの出来事や他の方から得られている、いろいろな情報、言葉であったり気持ちであったりが、モザイクのように含まれているのが、読み返すとわかります(笑)
自虐的に、他者から得られたもので書いている、人マネのお話ししか書けないのだと感じることもありますけれど、
それを無意識に選びつつ書いているところには、おそらく自分の中の想いがあるのでしょう。
書く作業というのは孤独ですが、決して独りで書いているわけではない。
自分はTRPGという共同作業の経験から創作を始めたので、漠然とその辺りを感じているのかなと考えています。
書くという行為に至るまでに、何かしら人との関係がありお話はできているし、
書いている最中や書き上げたあとも、他人との関係はあるし続く。
創作って、コミュニケーションなのかなと、ふと思いました。
直接やり取りをしない交流ですね(笑)
⑪ このバトンを渡したい人を、3人まであげてください。
うん、お任せで(笑)
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① あなたの筆名を教えてください。
② あなたの代表作は?(1~3編)
③ 自作の中で思い入れの特に深い作品は?(1~3編)
~小説を書くにあたって~
④ 主題はどのように発見していますか?
⑤ キャラ作りはどう行っていますか?
⑥ 基本的なストーリーの作り方は?
⑦ あなたにとって、小説の『起承転結』とは?
⑧ ストーリーを書くにあたって気をつけていることは?
⑧ 文章を書くにあたって気をつけていることは?
⑨ タイトルはどうやってつけていますか?
⑩ その他、創作への思い入れを自由に語ってください。
⑪ このバトンを渡したい人を、3人まであげてください。
(受け取りは自由です)
質問状 『創作を語るバトン』 みなはら @minahara
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