第6話 ゴリラ

「人類の後釜に座るべきは、同じ霊長類である我々だウッホ!」

 筋骨隆々たるゴリラが私の前に立ち塞がった。確かにゴリラは霊長類最強。私のあえない抵抗は、はかなくも押さえ込まれた。

「覚悟を決めるウッホ」

 スカートがめくられ、パンツが脱がされ、私のまだ汚されていない秘部に、筋骨隆々たるゴリラの、雄々しくそそり立ったモノが……突き立てられた!

「ウッホ!」

 あ、あれ? 突き立てられた……かな? それともつきたてられて……ない? そっと目を開けると、ゴリラは激しく腰を振っている……でも。

 そう、ゴリラのペニスは、霊長類最大のその体格に似合わず、霊長類最小の、わずか三センチ。 それは虚しく、私の入り口を擦っている。

「ウッホ!」

 あ、イった。 入り口の辺りが暖かくなったが、中まで入ってはいないようだ。

 私は動かなくなったゴリラを押しのけ、パンツを履き直して、また走り出した。

 セーフ! 三センチだからセーフ!

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