第11章 リスタート

第11章 主な登場人物

第11章 主な登場人物


※階級・年齢は帝国暦383年当初のもの。

※第10章までのネタバレが含まれているので、お気をつけください。



==〖帝国〗 ===========


【レイス予備大隊】

◆セラ=レイス 

帝国陸軍少佐。

帝国東征軍の後方予備隊 大隊長。

紅毛にあおい眼、長身が特徴の26歳。

帝国屈指の作戦立案家。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、配下もろとも右翼第3連隊(アトロン連隊)へ左遷された。

その後、右翼各隊がヴァナヘイム軍に敗北。

現在は、アトロン連隊の残存兵とともに、まとめて後方へ置かれている。


◆キイルタ=トラフ

レイス家に代々仕えてきたトラフ家の息女。

帝国陸軍中尉。

レイスの腹心。レイス隊女性副長。

灰色の瞳、蒼みがかった黒髪が美しい24歳。


◆アシイン=ゴウラ

帝国陸軍少尉。

レイス隊の先任少尉。

巨漢、厚い胸板、太い腕。快活な性格ながら、暑苦しい。

10年前の帝国宰相と第八皇子の戦乱の折、レイス少年参謀がゴウラ家を救った縁から、彼の配下に就くことに。

副長へ恋心を抱いている。


◆アレン=カムハル

帝国陸軍少尉。

レイス隊の将校。

喜怒哀楽に欠け、猫背と左目にかかった前髪は、やや神経質そうな印象を与える。


◆ニアム=レクレナ

帝国陸軍少尉。

レイス隊の新米将校。

蜂蜜色のボブヘアが躍動的。

レイス隊のおんぼろ馬車が、かろうじて使用に耐えうるのは、彼女のおかげ――作者も失念していた初期設定。

天然と積極性のハイブリッドなこの乙女にとって、ソルは天敵。


◆ソル=ムンディル

ヴァーラス城主の娘。

くすんだ赤髪、アンバー(琥珀色)が入っている薄い水色の瞳。

13歳ながら、その美しさはヴァーラス領界隈において持てはやされたほど。

ヴァーラス城陥落後、レイス隊の保護下に置かれるも、同隊の右翼左遷にともない、祖母のもとに身を寄せていた。

レイスのことが好き。

レクレナに対しては、愛くるしい見た目からは想像もつかないほどの毒を吐く。


◆ブライアン=フェドラー

エリウ=アトロン麾下の中年中佐。

レディ・アトロンの傅役もりやく

帝国軍右翼壊滅の折、彼女に麾下きかの生存者たちを託され、戦場を離脱した。


◆エリウ=アトロン(回想)

帝国陸軍大佐・右翼第3連隊指揮官。

帝国東征軍総司令官ズフタフ=アトロンの一人娘。通称「レディ・アトロン」。

帝国暦383年7月下旬、右翼各隊壊滅の折、味方の将兵を1人でも多く逃すべく、平原に留まった。そして、ヴァナヘイム軍の攻撃を一身に背負い、戦死。

旗印は「黒コガネ」。

鍛錬によってつちかったたくましくしなやかな体躯に、紅茶(レモンティー?)色の髪、分厚い唇、整った眉を持つ30歳。

裏表なく清々しい武人。

剣術・部隊指揮とともにチェスの腕も帝国トップクラス。

己の立身出世しか考えない貴族将校たちと距離をとっていた。



【帝国東征軍 中央 第3師団】

◆ウスナ=ブランチ

帝国陸軍少将。

中央・第3師団長を務める。

東岸領でも裕福な部類に入るブランチ家の長・61歳。

眼下の皴が年齢以上に容貌を老け込ませている。

同家の旗印は「雌牛」。


◆アーダン=ブランチ

帝国陸軍准将。

中央・第3師団麾下 第1旅団を率いる。

三兄弟の長男。兄弟一武勇に優れる。


◆エンレー=ブランチ

帝国陸軍大佐。

中央 第3師団麾下 第2旅団を率いる。

三兄弟の次男。兄弟一知略に優れる。

髪の毛さらさら。


◆ネーシ=ブランチ

帝国陸軍中佐。

中央 第3師団麾下 第3連隊を率いる。

三兄弟の末っ子。長兄・次兄に誇るほどのものがない。



【帝国東征軍 総司令部幕僚】

◆ズフタフ=アトロン

帝国陸軍大将。

帝国東征軍総司令官を務める。

白髪白髭、朴訥ぼくとつとした69歳の老将。

ふさふさとした口髭、もそもそとした喋り方。

野暮ったさが抜けず、付いたあだ名は「農夫」。

先の右翼各隊の崩壊の折、レディ・アトロンこと一人娘のエリウを失う。


◆リア=ルーカー

ブリクリウ子飼いの帝国陸軍中将。62歳。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、副将の地位に就く。

片眼鏡チェーン、左胸に踊る太いモールほかブリクリウ派閥一の装飾過多な将校。

レイスのなかでは、査問会当時から「キンピカ少将」のまま。


◆コナン=モアナ

ブリクリウ子飼いの帝国陸軍准将。禿げ頭の51歳。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、参謀長の地位に就く。

レイスのなかでは、査問会当時から「禿頭大佐」のまま。


◆アラン=ニームド

帝国陸軍中佐。

元マグノマン准将の補佐官。ヴィムル河流域会戦にて同准将がA村落で爆死した際、彼も重傷を負うが、「包帯少佐」として生還。

同会戦に端を発する「懲罰人事」により、先任参謀の地位に就く。

レイスのなかでは、査問会で一番うざったかった「包帯少佐」と同一人物との認識がない(キョーミがない)。


◆フォウォレ=バロル

帝国陸軍大尉。

ブリクリウ派閥の真面目な眼鏡。29歳。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、参謀役に就任。

レイスのなかでは、査問会当時から「眼鏡大尉」。



【東都ダンダアク】

◆アルイル=オーラム

帝国陸軍上級大将。

帝国宰相の嫡男にして東岸領の総統。

東征軍のオーナー。

肥満体(歩くラード)で醜怪な容貌。

無類の女好きな32歳。


◆ターン=ブリクリウ

帝国陸軍大将。

アルイルの傅役。

瘦身長躯にして狐のような容貌の67歳。

オーラム家の権勢を笠に着て、帝国東岸領で絶大な権力を握る。

ポマードでで上げた黒髪、黒い外套・黒い軍靴から、レイスが付けたあだ名は「黒狐」。

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