　祖国の命運を背負い、ヴァナヘイム国軍務省次官・ケント＝クヴァシルは、ブレギア国内を東奔西走します。

　この国境付近は、今章だけでなく、続編第２部でも大きな戦闘が繰り広げられるなど、大変重要な区域となりますので、ここで地図を１枚描きました。

【地図】ヴァナヘイム・ブレギア国境

　クヴァシルの足跡とともに、草原の国の広大さを実感いただけた際は、ぜひこちらからフォロー🔖や⭐️評価をお願いいたします

【予　告】

次回、「３つの依頼」お楽しみに。

遡（さかのぼ）ること３週間前、総司令官就任に際して、ミーミルは軍務次官クヴァシルに、３つの依頼を提示した。

１つ目は、再度諸将を招いての就任式の挙行であった。

ミーミルは、青二才の己がトップに就くことで、ヴァナヘイム軍は不平分子の巣窟（そうくつ）となることを見越していた。

２つ目が、ブレギアとの同盟締結であった。

敵を以て敵を制する――帝国という眼前の強敵に、ブレギアという年来の仇敵を充てるのだ。

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