15章 祭りのあと

第15章 主な登場人物

第15章 主な登場人物

※第14章までのネタバレが含まれているので、お気をつけください。


==〖ヴァナヘイム国〗 =======


【ヴァナヘイム国 各省庁】


◆ユングヴィ=フロージ

ヴァナヘイム国農務大臣。

同国審議会の最後の良心。

南方都市フレイの代議士。68歳。

初等教育すらろくに受けておらず、胆力と才覚だけでここまで昇りつめた叩き上げ。

短身豪放ながら胡麻塩頭の中身は良心的で開明的。

身を案じ手を尽くすも、軍務省次官・ケント=クヴァシルは往来に倒れた。


◆ケント=クヴァシル

ヴァナヘイム国 軍務省次官。

地位は中将。

愛煙家(シケモク)45歳。

ひょろりとした背格好。

優れた知見や稀有けうの軍政能力を有するが、己の風采に頓着しない。

ぼさぼさ頭に擦り切れたそでも、なんのその。

身なりにも相手の心情にも無頓着なため、どの省庁でも嫌われ者。

帝国の刺客によって王都の往来で遭難。

バー・スヴァンプのママ・レリル=ボーデンたちによって救助され、女医・ダイアン=キェーフトの処置により、一命を取り留める。

意識はまだ取り戻してはいない。


◆エーギル=フォルニヨート

元・外務省対外政策課長。

ヴァーラス領・ムンディル家臣下。

娘・カーリは、ヴァーラス領主の息女・ソルの親友。

舶来品の詰まった屋敷で、ソルに薫陶くんとうを与えた。

軍務省次官・クヴァシル、農務大臣・フロージとともに、帝国との開戦回避に尽力するも、鉄道大臣・グリスニルによって、家族もろとも収容所へ送られる。

特務兵として戦場に出るも、王都が陥落し終戦。


◆アルベルト=ミーミル

ヴァナヘイム国軍・退役大将。

卓越した用兵指揮能力を持つ35歳。

黒鳶くろとび色の髪に中背ながら引き締まった体格。

旗印は「咆哮する狼」。

帝国軍右翼を完膚なきまでに叩きのめし、一時期はイエロヴェリル平原諸都市を取り戻した。

しかし、帝国軍による物量に物言わせた戦術や、王都急襲のような常識外の作戦の前に敗れた。


◆スカルド=ローズル

ヴァナヘイム国軍中将。

誠実で勤勉な性格を評価され、ミーミル麾下において副司令官を務めた。

ケルムト渓谷での終戦の折、総司令官の自害を未然に防いだが、

いまは閑職に甘んじている。


◆ シャツィ=フルングニル

ヴァナヘイム国軍少将。

ミーミル麾下において参謀長を務めたが、いまは閑職に甘んじている。

神経質で短気。


◆シャルヴィ=グニョースト

かつては、鉄道相・ウジェーヌ=グリスニルと政争を演じたが敗れた。

囚人として王族墳墓の建築に使役していたが、特務兵として前線へ。



==〖帝国〗 ===========


【帝国東征軍参謀部(レイス隊)】


◆セラ=レイス 

帝国陸軍中佐(参謀部復帰の折に昇格)

右翼第3連隊(アトロン連隊)壊滅後、後方予備隊大隊長を経て、帝国東征軍参謀部・先任参謀に返り咲いた。

紅毛にあおい眼、長身が特徴の26歳。

帝国屈指の作戦立案家。

物事の本質を見抜く怜悧な眼を持つ。


◆キイルタ=トラフ

レイス家に代々仕えてきたトラフ家の息女。

灰色の瞳、蒼みがかった黒髪が美しい帝国陸軍中尉。

レイスの腹心。

帝国東征軍参謀部・レイス隊女性副長。

レイスへの想いは、隠しおおせているつもりの24歳。


◆アシイン=ゴウラ

帝国陸軍少尉。

帝国東征軍参謀部・レイス隊の先任少尉。

巨漢、厚い胸板、太い腕。

快活な性格ながら、暑苦しい。


◆ニアム=レクレナ

帝国陸軍少尉。

帝国東征軍参謀部・レイス隊の新米将校。

蜂蜜色のボブヘアが躍動的。

天然(仕事)と積極性(恋愛?)のハイブリッドな乙女。



【帝国東征軍 将校】


◆ズフタフ=アトロン

帝国陸軍大将。

帝国東征軍総司令官を務める。

白髪白髭、朴訥ぼくとつとした69歳の老将。

ふさふさとした口髭、もそもそとした喋り方。

野暮ったさが抜けず、付いたあだ名は「農夫」。

イエロヴェリル平原の戦いで、一人娘のエリウ(レディ・アトロン)を失う。


◆エイグン=ビレー

帝国軍中将。

四将軍の1人で無類の馬好きの53歳。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、中将に昇格。

同じく中将に昇格したブレゴン派閥と対立した。

帝国東征軍右翼・第1軍団を統べるも、イエロヴェリル平原の暑さに陣形を乱した隙をミーミルに衝かれ、完膚なきまでに叩かれる。

レディ・アトロンから譲られたブレギア産の名馬のおかげで、からくも逃げおおせた。


◆ゲイル=ミレド

帝国軍少将。

四将軍の1人で50歳。

出っ歯を光らせ、ビレーに従う。

帝国東征軍右翼・第1師団指揮官。

イエロヴェリル平原での戦いで、ミーミルに完敗。


◆リア=ルーカー

ブリクリウ子飼いの帝国陸軍中将。62歳。

片眼鏡チェーン、左胸に踊る太いモールほかブリクリウ派閥一の装飾過多な将校。

レイスのなかでは、査問会当時から「キンピカ少将」のまま。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、副将の地位に就いていたが、その後の総司令官・ズフタフ=アトロンによる総司令部の人員刷新により失脚。

ケニング峠の戦いでは、帝国軍中央第1師団を率いミーミルに挑むも、参謀部(レイス)の指示に従わず惨敗。


◆コナン=モアナ

ブリクリウ子飼いの帝国陸軍准将。禿げ頭の51歳。

レイスのなかでは、査問会当時から「禿頭大佐」のまま。

ヴィムル河流域会戦に端を発する「懲罰人事」により、参謀長の地位に就くも、その後の不振により前線へ。

東征軍中央・第7旅団を統べる。

ドリス城塞では、参謀部からの忠告を無視し、ヴァナヘイム軍による火殺の計略によって、多大な損害を被った。


◆シェイ=グラフ少将

帝国軍少将。

帝国側代表として、ヴァ軍との墓づくりの儀式に参列した。

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