高笑いする私、そして婚約破棄された!!

一ノ瀬 彩音

第1話 アスミ・クルシャス

私は宿屋の店主をしておりまして、もう一人一緒に

働いている人がいるのです。


私のお名前はアスミ・クルシャス。

年齢28歳です。


一緒に働いている人のお名前はクルザス・ガーゴ。

年齢23歳です。


私とクルザスは婚約しているのです。


婚約してても決して油断は禁物かなって私は思います。


今日はいつもよりお客様が少ないのでお仕事は楽かなって

思います。


しかし、クルザスは本当に大真面目で立派に働いているのです。


それにしてもクルザスと婚約しているのはいいけれど、

本当に私でいいのかなって思います。


「アッハッハッハ」


「アスミさん、お仕事終わりました」


「アッハッハッハ」


「アスミさん?」


「アッハッハッハ」


私はいつもの悪い癖で高笑いをしているのです。


本当にいけません、いけません。


「アスミさん?」


「どうしたの、クルザス」


「お仕事終わりましたよ」


「そうですか、今日は店閉めましょうか」


「はい」


この宿屋は営業時間がありまして、もう営業時間外となるのです。


宿屋を閉めると私は自室に戻るのですけど、戻っている時、

クルザスから声をかけられるのです。


「アスミさん、お話があります?」


「何でしょうか? アッハッハッハ」


「婚約していると思うのですけど、婚約を破棄させてもらいます」


「どうしてなの? アッハッハッハ」


「理由はその高笑いだよっ!」


「えっ? アッハッハッハ」


「その高笑いやめろっ!」


「やめませんよ、アッハッハッハ」


「怖いんだよっ!」


「そんな事ありませんよ、アッハッハッハ」


「婚約を破棄するからなっ!」


「どうぞお好きに、アッハッハッハ」


私は婚約していたクルザスから婚約を破棄されるのです。


婚約を破棄された私はいつまでも高笑いしているのでした。

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高笑いする私、そして婚約破棄された!! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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